...その時お持になつた色々の調度...
石川啄木 「赤痢」
...彼女と色々世間話を取交した...
江戸川乱歩 「心理試験」
...その飲物のなかへ色々(いろん)な物を撮(つま)み込むのが好きで溜らぬらしい...
薄田泣菫 「茶話」
...それから色々の代数の問題はひとりで楽に解けるようになった...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...そうすると色々の母音を順々に発音する状況は一つの空間曲線として表わされる...
寺田寅彦 「歌の口調」
...そこで色々試験をしてみた結果だというのを聞いてみるに...
寺田寅彦 「話の種」
...その基礎づけを与えることを色々と試みて来た...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...当局は色々な意味で狼狽しているのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...漢書藝文志では色々分類をし...
内藤湖南 「支那目録學」
...なるほどその大阪の従姉は子供の時から伯父には色々と世話になったのであるし...
中島敦 「斗南先生」
...何処(どこ)から取って来たか色々の白い粘土を...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...それ等の実例として挙げられた色々の題目の中には何時も決まって線香花火の問題が一つ含まれていたのであった...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...作者の中年迄の貧苦は相当ひどいもので色々貧の歌のある理由である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...それには色々な理由(わけ)があるであろうが...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...色々に写しやうは可有之と存候...
正岡子規 「病牀六尺」
...その外菓物類(かぶつるい)は清涼剤で身体に薬だといいますけれどもその種類によっては消化の遅いために午後四時から先は食べない物が色々あります...
村井弦斎 「食道楽」
...色々な威嚇を以て言はせようとするのだから...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...むしろ他の色々の行事の少ない日を拾って...
柳田国男 「海上の道」
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