...これは親達の考(かんがえ)では娘が師匠の真似(まね)をするのが最も悪い何よりも娘の品性に良からぬ影響を与えると見たからであったろうが同時に佐助の運命もこの時に決した訳であるこの時以来佐助は完全に丁稚の任務を解かれ名実共に春琴の手曳(てび)きとしてまた相弟子(あいでし)として検校の家へ通うようになった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その際に犯した自分の良からぬ行ないも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼らの幼年時代を絶えず囲繞していた良からぬ手本によることも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ふと良からぬ考へを起した...
中島敦 「名人傳」
...ふと良からぬ考えを起した...
中島敦 「名人伝」
...しかも良からぬ人が...
新渡戸稲造 「自警録」
...なにか良からぬことを仕出かして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良からぬ事ばかりやつて居ましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それからは良からぬ者を集めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それからは良からぬ者を集めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んか良からぬ事を企らむのではあるまいか――と一應は疑つて見ましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは何やら良からぬものが孕(はら)んで居さうにも思へるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...良からぬ事で金を拵へたと言はれて居るが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俄(にわ)かの腹痛に苦しみ居ります」「何?」「御膳部に何にか良からぬ物を入れた者があるかと存じます」「馬鹿な」「此程より...
野村胡堂 「礫心中」
...むしろ夜陰に乗じて自称製麺業者は何か良からぬことを企んでいる様に思われた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「この家には何か良からぬことでもあるのか?」「神様...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...ブルース卿に良からぬ策略を仕掛けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あなたは敵と良からぬつながりがありますね」「絶対関係ないですな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??