例文・使い方一覧でみる「良」の意味

...跡に残つた新聞紙の良友一同は... 跡に残つた新聞紙の良友一同はの読み方
オイゲン・チリコフ　Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳「板ばさみ」

...良一の方へ振向いて囁いた... 良一の方へ振向いて囁いたの読み方
豊島与志雄「椎の木」

...」と良寛さんはいつてさしだした... 」と良寛さんはいつてさしだしたの読み方
新美南吉「良寛物語　手毬と鉢の子」

...良い音楽を聴くと「涙を止めることの出来ない」感受性の持主であった...
野村胡堂「楽聖物語」

...あの晩は月の良いのを夜が明けたのと早合点して... あの晩は月の良いのを夜が明けたのと早合点しての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...佐太郎を婿にすることを望んでゐたわけだな」「佐太郎はちよいと良い男ですよ...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...世間の評判は良くないやうで... 世間の評判は良くないやうでの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...評判の良い地主でもあつたのです... 評判の良い地主でもあつたのですの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...何んていふ良いお日柄（ひがら）でせう... 何んていふ良いお日柄でせうの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...旦那樣のお手當をして、宵のうちに自分の部屋へ引込んでしまひましたので」「翌る日の夜、死骸のなくなつた時は？」「一日親類方へ知らせに廻り、よほど疲れたものと見えて、半通夜が濟むとぐつすり寢込んでしまひました」「すると、二た晩とも、何處へも行かなかつたわけだな」「その通りでございます」「亡くなつた主人のことをお前はどう思ふ」「立派な、良い方でしたが、――でも御病氣のせゐか、近頃は少し氣むづかしくなつて居りました」「何にか、主人のことに就いて、お前は變だと思つたことはないか」「さう、さう言はれると、御主人には妙な癖（くせ）がありました」「癖？」「あんなにお身體が不自由なのに、腹卷（はらまき）だけは自分で締め直し、決して私共に背中を見せなかつたことです」「湯に入るときはどうする」「行水をお使ひになりましたが、その時でも腹卷は卷いたつきりで、身體を拭（ふ）いてから、新しい腹卷と、自分で取替へられました... 旦那樣のお手當をして、宵のうちに自分の部屋へ引込んでしまひましたので」「翌る日の夜、死骸のなくなつた時は？」「一日親類方へ知らせに廻り、よほど疲れたものと見えて、半通夜が濟むとぐつすり寢込んでしまひました」「すると、二た晩とも、何處へも行かなかつたわけだな」「その通りでございます」「亡くなつた主人のことをお前はどう思ふ」「立派な、良い方でしたが、――でも御病氣のせゐか、近頃は少し氣むづかしくなつて居りました」「何にか、主人のことに就いて、お前は變だと思つたことはないか」「さう、さう言はれると、御主人には妙な癖がありました」「癖？」「あんなにお身體が不自由なのに、腹卷だけは自分で締め直し、決して私共に背中を見せなかつたことです」「湯に入るときはどうする」「行水をお使ひになりましたが、その時でも腹卷は卷いたつきりで、身體を拭いてから、新しい腹卷と、自分で取替へられましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...歯切れの良い言葉と... 歯切れの良い言葉との読み方
野村胡堂「笑う悪魔」

...良（りやう）さんはお前（まへ）の枕元（まくらもと）にそら右（みぎ）の方（はう）においでなさるよ... 良さんはお前の枕元にそら右の方においでなさるよの読み方
樋口一葉「闇桜」

...セント・ジョンは善良な人ではあつた... セント・ジョンは善良な人ではあつたの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...山田はもつと良いところはないかと思案した... 山田はもつと良いところはないかと思案したの読み方
北條民雄「道化芝居」

...かようの塗料を追々改良して種々の香剤を加え装飾の具と成したのが塗香で...
南方熊楠「十二支考」

...口のはっきり利けない様な様子がＭ子の最も良い性質を表わして居る...
宮本百合子「Ｍ子」

...良人（おっと）と思い... 良人と思いの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...舅と良人は朝はやく床をはなれて... 舅と良人は朝はやく床をはなれての読み方
神西清訳「ムツェンスク郡のマクベス夫人」