...この臭気が軽い船暈(ふなよい)で余程強められたのだから...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不思議(ふしぎ)に船暈(ふなよひ)が人(ひと)より激(はげ)しい...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...終には船暈を催して吐きぬ...
大町桂月 「金華山」
...羽衣は船暈の氣味なりとて...
大町桂月 「房州紀行」
...かの船暈に臥したる女...
大町桂月 「房州紀行」
...いつの間にか船首をめぐらせる端艇小さくなりて人の顔も分き難くなれば甲板(かんぱん)に長居は船暈(ふなよい)の元と窮屈なる船室に這(は)い込み用意の葡萄酒一杯に喉を沾(うるお)して革鞄(かばん)枕に横になれば甲板にまたもや汽笛の音...
寺田寅彦 「東上記」
...それが船暈(ふなよい)でひどく弱って手ぬぐいで鉢巻してうんうんうなっていた...
寺田寅彦 「夏」
...どうしても時々船暈(ふなよい)を感ぜしが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...船暈(ふなよい)に悩まされ通しであったのがこのお君でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...船暈(ふなよ)いをした人が...
平林初之輔 「予審調書」
...ときどき彼が船暈(ふなよひ)を感じてゐる人のやうな眼ざしを夫人の上に投げるのに注意するがいい...
堀辰雄 「聖家族」
...読書などに凝(こ)ると後(あと)で船暈(せんうん)を感ずる原因に成り易い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...士卒の間に船暈(ふなよい)も出ず...
吉川英治 「三国志」
...船暈(ふなよい)は土を踏むとすぐ忘れたように癒(なお)る...
吉川英治 「三国志」
...すぐ船暈(ふなよい)ざましの手当にとりかかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...駕(かご)に酔ったのは船暈(ふなよい)より気もちが悪い...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...うごいているのは船暈(ふなよい)に悩んでいる者だけであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...船暈(ふなよい)の研究をするためである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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