...葉子は散歩客には構わずに甲板を横ぎって船べりの手欄(てすり)によりかかりながら...
有島武郎 「或る女」
...お姫さまは船べりにすわって...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...三人の水夫が船べりへ出て来て...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...六人の黒法師が、棺桶のような長椅子をかついだまま、船べりに立った...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...つまり本をのぞきこんだその男はまつすぐに船べりを乗り越えたまま二度と姿を見せなかつたのです」「あなた自身はそれを信じるんですか?」オープンショウはちよつと間をおいてから言つた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...その男がまつすぐに船べりを乗り越えたのは静かでおだやかな日だつたが水しぶき一つ立たなかつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...けれど船べりにおどる川浪がぽちゃぽちゃと...
徳永保之助 「洪水のように」
...船べり近くの水面へ...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...本当に驚きました」本物の詩人と画伯を全く茫然自失せしめているとは知らず――足拍子おもしろく船べりを踊って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふたり船べりへ寄って見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...良寛さんは船べりから手を離して...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...船べりちかく立った心外道人は...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...老人は楽な姿勢で船べりにもたれ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...船べりに乗せた左手で再びロープを押さえた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...フェンウィックが船べりを駆け……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...船べりを洗う川波と...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...船頭はかれのうしろの一段高くなった船べりの上に立ったまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...一丈ばかりの竿の先へつけたのを船べりにあて...
山本笑月 「明治世相百話」
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