...父上は舵座にすわっている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...僕が棹(さお)を取り妻が舵(かじ)を取るという小さな舟で世渡りをするのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...今の気味のわるい震動が第三舵の損傷だけで終ったのだろうか...
海野十三 「火星探険」
...舵(かじ)をひきながら...
海野十三 「火薬船」
...下(さ)げ舵(かじ)をとって...
海野十三 「空襲葬送曲」
...農夫や舵手は彼らの仕事について推論はしないが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...舵板(ラダー)の蝶番には長海松(ながみる)が少しばかり絡みつき...
大阪圭吉 「死の快走船」
...渦巻の反対の方向へ舵機(だき)を廻したら...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...ゲルマン号の舵(かじ)を取って天を軽蔑(けいべつ)してる老水夫服の皇帝...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...われらの船は舵(かじ)を失い...
中谷宇吉郎 「指導者としての寺田先生」
...西沢とは各(おのおの)熱心にいかにして汽船の舵を取り...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...舵をぐっと右にとった...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...」スミス少佐が舵(かじ)を動かして...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...彼は舵(かじ)棒を脇に挟んで操舵を行っていた...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...腹が減っていればオールにでも舵にでも噛み付いてくる...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...舵棒が折れる音が聞こえる...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...天を信じてイタリアの岸に漕ぎ寄することあたわずば、舵取りよ、唯わが加護を信じて漕ぎゆけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舵(かじ)を折り...
吉川英治 「三国志」
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