...急に取舵(とりかじ)をとって...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...舵(かじ)のために右なり左なりに向け直される...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...舵をうしなえば、いくら怪塔ロケットだって飛ぼうと思っても飛べないではないか」「なるほど、それは名案ですな...
海野十三 「怪塔王」
...だれも舵を扱っていないのだということが私にはもう明かになって来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...少し面舵(おもかじ)、――そうだ、――ようそろ(註七四)、――面舵、――少し取舵(とりかじ)、――ようそろ、――ようそろ!」そんな風に彼は命令を下すと、私は息もつかずにそれに従った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あの時頭ごなしに叱りつけないでいゝやうに舵をとつてくれたら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...徃来の荷舩には舵のあたりに松飾り立てしものもあり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...舵機(だき)をあやつっている小倉の前へ来て...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...宇野(うの)(捺印した舵手(だしゅ))...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...船長が、自ら舵器を振り、自ら運転した...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...するとこの船も舵を折ってしまったのか...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...旗艦『最上』は左へ舵をかえた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...」と、フーラー博士は、舵を南へ向けた...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...オールと棍棒と舵棒はあるんだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...舵を取る以外の何にも注意を払わなかった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...とにかく舵を真直ぐに持ちつづけます」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舵取(かじとり)も舵に手がつかない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...舵をとっていた小池慶子だった...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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