...一々これを細舒(さいよ)しおれば本誌全誌を挙げてもなお不足を覚ゆる位である...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...露のひぬま……と書かれた扇を手文庫から出して人知れず愛着の思いを舒(の)べているところに跫音がして...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...習習は春風の和らぎ舒(の)びるかたち...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
......
武田祐吉 「古事記」
...私どもの菩提寺の舒林寺(じょりんじ)というのへ何はともあれ預かってもらうことにしたのでございました...
橘外男 「蒲団」
...近頃にない舒(の)びやかな心持になって門を出たら...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...舒業順敍緒也といふのには...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...董仲舒の如き人物でさへも此の如き方針を取るに至つたのを見ては...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...八ツ手の若芽舒ぶ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...糸瓜や南瓜の舒び放題に舒びた蔓の先に咲く花が...
永井荷風 「蟲の聲」
...」青年夏徴舒は二人の言葉をはっきりと聞いた...
中島敦 「妖氛録」
...おのずから是れ舒徐(じょじょ)繁衍(はんえん)...
新渡戸稲造 「自警録」
...なか筈の音すなり中皇命は舒明天皇の皇女なり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...塔前において左股を舒(の)べ右脚を屈し...
南方熊楠 「十二支考」
...丸山の阿部邸には一種便安舒暢(べんあんじよちやう)の気象が満ちてゐたかとおもはれる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...愁緒千条不展舒...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是れ吾人が此に至りて論決せざるべからざる問題なりとす(一)世間或は第十九世紀の董仲舒(トウチユウジヨ)を学んで法律...
山路愛山 「英雄論」
...羽翼ヲ舒(ノ)ベ張ル...
吉川英治 「三国志」
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