...俺は興醒めた心持で机の前に坐つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...自分には何も出来ぬという興醒めな現実が...
太宰治 「乞食学生」
...すると叔父さんは、それを半分も読まずに手帖を投げ出し、和子、もういい加減に、女流作家はあきらめるのだね、と興醒めた、まじめな顔をして言いました...
太宰治 「千代女」
...おのれも曾て見知らぬ物の具なりければ余りの事に興醒め...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...興醒めの風穴に吸ひ込まれて行つた...
牧野信一 「酒盗人」
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