...その騒々しさは又自(おのず)から牽手(ひきて)の心を興奮させる...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...博士を興奮させるものがあるらしい...
海野十三 「地球盗難」
...病人を興奮させるような結果にならないとも限らないから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...同時に人を興奮させる色である...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...県出身の若き将校らの悲壮な戦死を描いた平凡な石版画の写真でも中学生のわれわれの柔らかい頭を刺激し興奮させるには充分であった...
寺田寅彦 「映画時代」
...お銀の神経をそんなに興奮させる何物もないのがおかしかったが...
徳田秋声 「黴」
...へとへとになるほどわたしを興奮させるのであった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...山の手一帶を桃色に興奮させるやうな大變な女でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お醫者は何に依らず彼女を苦しめて興奮させるやうなものを禁じた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...なにかそのことを口に出して友の過敏な神経を興奮させることを避けるだけの落着きを失わなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...しかし自分の意見として言えば女は異性を知らず知らず興奮させるような結果までを考慮してどこまでも避けねばならぬことだと思うがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しばしば肉体よりも先にかれら動物を興奮させるのを見る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一週に三べん自分を興奮させる一寸ばかりの哀れな精力のために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼女たちを興奮させるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いくらか興奮させる点を利用して...
柳田国男 「故郷七十年」
...大がかりな人を興奮させる行事であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...はるかに人々を興奮させることだろう...
横光利一 「欧洲紀行」
...肝腎な作家として興奮させる頭の餘地がなくなつてしまふ...
吉川英治 「折々の記」
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