...別当湛増亦紀伊に興り...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...往昔自然主義新に興り...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...一時(もろとも)に興りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...満洲朝の興りましたのは満洲であるが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...次に興り来る新しい俳句はどういうものであろう...
高浜虚子 「俳句への道」
...ともかく佛教の興りました頃に五通りの分類の樣なものが學問の上に出來ました...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...興り得ない物私の少年時代には...
直木三十五 「大阪を歩く」
...「探偵小説」が近来興り来った所以...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...そこで、だから「探偵小説」は、その方向への一つの前提として、そしてやがては愈々科学的方向へと進んでいくべきものとして、興り来り、流行したと見るのが至当であろうと思う...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...およそ大正の世となりて都下に新しく芸者屋町の興りしもの一...
永井荷風 「桑中喜語」
...必ずその中間より興りて衆庶(しゅうしょ)の向かうところを示し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...然るに嘉永の季(すえ)、亜美利駕(アメリカ)人、我に渡来し、はじめて和親貿易の盟約を結び、またその好(よしみ)を英、仏、魯等の諸国に通ぜしより、我が邦の形勢、ついに一変し、世の士君子、皆かの国の事情に通ずるの要務たるを知り、よって百般の学科、一時に興り、おのおのその学を首唱し、生徒を教育し、ここにいたりてはじめて洋学の名、起れり...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...新しい古典主義はその時代において新たに興りつつあつた科學の精神によつてのみ可能であつた...
三木清 「人生論ノート」
...談理を廻護する論は是(こゝ)に於てや興りぬ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...魏いよいよ興り、呉ここに亡ぶ自然のめぐり合わせだろう」もちろん、先頃から、甘寧と沢が、人なき所でたびたび密談していたことは――周都督に対する反感に堪忍の緒を切って――いかにしたら呉の陣を脱走できるか、どうしたら周都督に仕返しできるか、またいッそのこと、不平の徒を狩り集めて、暴動を起さんかなどという不穏な相談ばかりしていたのであった...
吉川英治 「三国志」
...今帝(きんてい)また龍のごとく世に興り給い...
吉川英治 「三国志」
...新しく興り、新しく起ち、すべての旧態の殻(から)から出て、この人間の世に、大きな幸福の光燈(あかし)をかかげようとする青年のような意気が、七十をこえた法然上人にさえあった...
吉川英治 「親鸞」
...かくして仏教の中から溌剌(はつらつ)として大乗仏教が興り...
和辻哲郎 「孔子」
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