...◯また二十七節には「天かれ(悪人)の罪を顕(あら)わし地興りて彼を攻めん」とある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...天はヨブの罪を顕わし地は興りてヨブを攻めんという(明かにヨブとはいわず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...満洲朝の興りましたのは満洲であるが...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...そうしてまたその幕府の主宰者が多数の武士の向背によって興りまた亡びるようになると共に...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...そこには親子の道徳が大に興り...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...郭璞の序にも爾雅は蓋し中古に興り漢氏に盛なりと言ひ...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...その内容も当時国の興りつつあつた盛な気分や情操を盛るもの多く...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...然るに嘉永の季(すえ)、亜美利駕(アメリカ)人、我に渡来し、はじめて和親貿易の盟約を結び、またその好(よしみ)を英、仏、魯等の諸国に通ぜしより、我が邦の形勢、ついに一変し、世の士君子、皆かの国の事情に通ずるの要務たるを知り、よって百般の学科、一時に興り、おのおのその学を首唱し、生徒を教育し、ここにいたりてはじめて洋学の名、起れり...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...自由党なるものが興り...
穂積陳重 「法窓夜話」
...甲派亡びて乙派興り...
正岡子規 「俳諧大要」
...談理を廻護する論は是(こゝ)に於てや興りぬ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...平家の興りからそして平安末期の世相やら時代の轉換する俤へ...
吉川英治 「折々の記」
...今帝(きんてい)また龍のごとく世に興り給い...
吉川英治 「三国志」
...ようやく興りかけている申楽能を...
吉川英治 「私本太平記」
...いまや興りつつあるようだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...新しく興り、新しく起ち、すべての旧態の殻(から)から出て、この人間の世に、大きな幸福の光燈(あかし)をかかげようとする青年のような意気が、七十をこえた法然上人にさえあった...
吉川英治 「親鸞」
...――また、南朝の御世(みよ)の頃、新田武蔵守(むさしのかみ)が小手指(こてさし)ヶ原の合戦から駈け渡って、足利(あしかが)方の矢かぜを浴びたのもこの辺りだし――近くは、天正の頃、太田道灌(どうかん)の一族だの、千葉氏の一党が、幾たびも興り、幾度も亡んだ跡が――この先の石浜の河原だそうな」話しながら、歩き出すと、菰(こも)の十郎とお稚児(ちご)のふたりは、もう浅草寺(せんそうじ)の御堂(みどう)の縁へ行って、先に腰かけている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かくして仏教の中から溌剌(はつらつ)として大乗仏教が興り...
和辻哲郎 「孔子」
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