...獲物を見せて愕かし呉(く)るるも一興なり...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...私は女の身の上話には少しも興味を持てないほうで...
太宰治 「メリイクリスマス」
...興哥は、これはきっと慶娘の落したものだろうと思って、追っついて渡そうと思って往きかけると、もう肩輿は中門を入って、それと同時に門の扉がぴっしゃりと締った...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...どうやらその反美濃部主義を緩和することに「政治的」(!)興味を覚えて来たのではないか...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...文学が人間への一般的興味の対象であり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...普通の現代フランス文学の紹介書のようにフランス文学だけに興味を持っているのではなくて...
戸坂潤 「読書法」
...父上」「何を申す」斉興は...
直木三十五 「南国太平記」
...当時は一切其の方面の女には興味を失って居る時でしたが...
西尾正 「陳情書」
...興奮してわれを忘れている父親を寝室へひきずっていこうとする...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...どうしてかうも今の自分の生(せい)全体と無関係なことに興味を持つのか...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...」「婆やか……」と私も頓興に叫んだ...
牧野信一 「川を遡りて」
...現今大いに論事あることは……」出来るだけ興味を持たぬ為に読み始めたものであるが...
牧野信一 「痴想」
...すなわち道行興鮫肌であったろうと想像されるが...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...だんだん私は今夜の清興の色褪せてゆくものを感じた...
正岡容 「寄席行燈」
...興味をもつて讀むといふことでなくてはいけない...
吉川英治 「折々の記」
...垣の外から興がっている幼い者たちがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...光広の不興げな顔は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仏寺の興隆が社会問題の解決策として現われて来たのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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