...」わたしは何か興奮の湧き上つて来るのを意識した...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...さうして僕の心が高きに行かうとすればするほど此二つのものゝ矛盾が――從つて又ジンリヒ・エローテイツシユの興味そのものが益目立つて來るのはやむを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...外に北上河畔に於ける厨川柵を中心とした安倍氏勃興の史料について...
石川啄木 「葬列」
...不安と少しばかりの興味があつてA女のくるのを待つことにしてゐると...
小穴隆一 「二つの繪」
...そのおかげで帝都の復興が立派にできて...
寺田寅彦 「時事雑感」
...人の仕事に対する同情ある興味とであった」...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...死活問題だといって反対するようでは東北振興電力株式会社の資本的営利事業は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この際一般の興味にまで高めたことである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私は今近世の社会問題からは全く隔離して仮に単独な絵画的詩興の上からのみかかる貧しい町の光景を見る時...
永井荷風 「日和下駄」
...藪蚊(やぶか)の苦しみなき町中(まちなか)の住居(すまい)こそ夏はかへつて物干台(ものほしだい)の夜凉(よすずみ)縁日(えんにち)のそぞろ歩きなぞ興(きょう)多けれ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...みやげもの屋などに何の興味も無いはずである...
中島敦 「環礁」
...田口から引き受けたこの宵(よい)の仕事に対する自分の興味が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...八千石の大身の興廢に拘ることと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少くも此等の新に興れる諸宗派を通じての一般の性質を論ずる必要がある...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...私は余り興奮してばたばたしたくない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...少くとも廢嫡問題の將來に最も興味を持つ心持をかくしてもかくし切れないのであつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「二千トン以上の船にのるのだ」という誇りめいた興奮から...
柳田国男 「故郷七十年」
...新任の権守興世王...
吉川英治 「平の将門」
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