...寧ろ余自身の本質に合致する以外に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何人(なにびと)の目も一致するところです...
石川啄木 「道」
...これは本気で掛合致すのじゃから...
江見水蔭 「備前天一坊」
...廣前の松に思ひを致す所なかるべけむや...
大町桂月 「明治神宮と松」
...玉皇前立七人、北斗七星也、二十七仙云我等二十八宿也、印度日耳曼仙郷淹留説話、同時に神人配遇説話、即ちタンホイゼル説話と、支那国民の自然純朴なる、神仙譚の仙郷淹留説話とは、その一点に於ては、互に一致するも、他の一点に於て相異れり...
高木敏雄 「比較神話学」
...從つて should と would との區別も亦 shall と will の場合と一致する限りは...
高田力 「ベーシック英語」
...淑女扱いに致すと言って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もつとぴつたり合致する作品をみないで善いといふならば大抵の作品は何處かが善く...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...天和(てんな)の制法にありて養子は同姓より致すとあるも筋目を糺(ただ)すべき制法につき某(なにがし)殿寄(どのより)には以後養子を致すとも娘取り致すとも縁金と申すことを停止(ちょうじ)せしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...マクドゥーガルの心理学に於ける Sentiment の概念と一致する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...学問らしい威容を有ちながら俗流と一致すべく通用する処の...
戸坂潤 「科学方法論」
...折角一致するために採用された術語は却って銘々の哲学者をして別々なことを考えさせるための言葉になって了うだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...当然理性と合致することができる...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...明日までには都合致すが...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうかするとまあそんな事を致すんでございますから」お婆さんはかういつて「あのお立て換へがあります相ですが」と帯の間から巾着を出さうとする...
長塚節 「隣室の客」
...これは追って改めて上がって緩々(ゆるゆる)拝見を致す事に願いましょうと逃げ出したくらいである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...明晰性と判明性との種々の程度といふことと合致するであらう...
三木清 「認識論」
...召使に致すため連れて行くのが何で悪い」「要らざるところへ出しゃばると...
吉川英治 「剣難女難」
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