例文・使い方一覧でみる「致」の意味

...屡（しばしば）誹謗（ひぼう）致され候由... 屡誹謗致され候由の読み方
芥川龍之介「尾形了斎覚え書」

...嘘のやうな気が致すではございませんか... 嘘のやうな気が致すではございませんかの読み方
芥川龍之介「地獄変」

...』あまり良（よ）い気持（きもち）は致（いた）しませんでしたが... 』あまり良い気持は致しませんでしたがの読み方
浅野和三郎「霊界通信　小桜姫物語」

...××銀行破産の為め少しばかりの預金をおぢやんに致し候... ××銀行破産の為め少しばかりの預金をおぢやんに致し候の読み方
相馬泰三「新らしき祖先」

...べつに叱りも致しません... べつに叱りも致しませんの読み方
太宰治「女の決闘」

...時に縣會が議決しまして其切付けを防ぐに付いて追々に金を支出致しました...
田中正造「土地兼併の罪惡」

...とはいえ当人は真面目な顔で否定致しますし... とはいえ当人は真面目な顔で否定致しますしの読み方
アーサー・コナン・ドイル　Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳「三枚の学生」

...不審の廉（かど）を以て吟味（ぎんみ）致し候処... 不審の廉を以て吟味致し候処の読み方
永井荷風「榎物語」

...誰も一致する見当でありました... 誰も一致する見当でありましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...主人の手あぶりの角を見ると春慶塗（しゅんけいぬ）りの巻煙草（まきたばこ）入れと並んで越智東風君（おちとうふうくん）を紹介致候（そろ）水島寒月という名刺があるので... 主人の手あぶりの角を見ると春慶塗りの巻煙草入れと並んで越智東風君を紹介致候水島寒月という名刺があるのでの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...その基準との一致にあるからである... その基準との一致にあるからであるの読み方
デイビッド・ヒューム　David Hume 井上基志訳「人間本性論（人性論）」

...覚えていらっしゃるでしょう？　あすこは風致地区なのです... 覚えていらっしゃるでしょう？　あすこは風致地区なのですの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...この感じはわたくしの意中の車と合致しがたい... この感じはわたくしの意中の車と合致しがたいの読み方
森鴎外「空車」

...致し方もないことであります... 致し方もないことでありますの読み方
柳宗悦「手仕事の日本」

...スルリと抒景と一致する時... スルリと抒景と一致する時の読み方
夢野久作「探偵小説漫想」

...吉致だったのはいうまでもない... 吉致だったのはいうまでもないの読み方
吉川英治「私本太平記」

...事情によってはお咎（とが）めも致すまい... 事情によってはお咎めも致すまいの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

...お師匠さまを獄舎（ひとや）から解いておもどし致します」彼の語るのを... お師匠さまを獄舎から解いておもどし致します」彼の語るのをの読み方
吉川英治「宮本武蔵」