...彼は至純な光で世を照らし闇を散らし...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あらゆる「同情」の中の至純なものである...
寺田寅彦 「柿の種」
...日光の重圧に 化石の痛苦味ひつゝある若者らにも母親の乳房まさぐる幼年の至純なる淫猥の皮膚感覚をとり戻し劫初なる淵(わだ)の面(おも)より汲み取れるほの黒き祈り心をしたゝらす……おんみ 天鵞絨の黒衣せる夜(よる)...
富永太郎 「夜の讃歌」
...最高の祭壇と真実にたいする至純な熱情とを捨てなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その時心を組み立つるものは至純なるもののみであり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前の至純な靈が發散する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...至純な心根をもつた人であらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...文壇の人では秋田雨雀(あきたうじゃく)氏が貞奴心酔党の一人で、その当時早稲田(わせだ)の学生であった紅顔の美少年秋田は、それはそれは、熱烈至純な、貞奴讃美党であった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...――既にして私は再び明朗至純なる文学青年としての心懐をとり戻してゐた折からであつたから...
牧野信一 「熱海線私語」
...至純な恋の心がすつかりひねくれて了つた後で――つい近頃延子(島田)を想ふようになつたのであるが...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...鏡の顔こそ臆病な至純な自分其ものである...
牧野信一 「白明」
...尚斯くの如き靜寂至純なる藝術境を把持して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...至純な愛が発露した時...
宮本百合子 「偶感一語」
...よき作には至純な...
柳宗悦 「工藝の道」
...色調において至純な植物染料に勝った場合はほとんどない...
柳宗悦 「工藝の道」
...至純な形、二、三の模様、それも素朴な手法...
柳宗悦 「雑器の美」
...至純な形、二、三の模様、それも素朴な手法...
柳宗悦 「民藝四十年」
...よき作には至純な...
柳宗悦 「民藝四十年」
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