...彼は至純な光で世を照らし闇を散らし...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この至高至純の美しい心根を画布に写しながら...
上村松園 「税所敦子孝養図」
...人間の行い得る最高至純の懺悔の形式は...
太宰治 「思案の敗北」
...文学乃至純文学的表現発表までも含むが併しアドバルーンやチンドン屋は入れないことにするわけである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それを見るために私はカントの直観形式乃至純粋直観としての空間とは如何なるものと考えられるかを他の方面から検べて見る...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...日光の重圧に 化石の痛苦味ひつゝある若者らにも母親の乳房まさぐる幼年の至純なる淫猥の皮膚感覚をとり戻し劫初なる淵(わだ)の面(おも)より汲み取れるほの黒き祈り心をしたゝらす……おんみ 天鵞絨の黒衣せる夜(よる)...
富永太郎 「夜の讃歌」
...この至純な問いをつづけることを怠り...
中井正一 「新しい神話を追い求めつつ」
...至純で具体的で人間的であるに違いない...
中井正一 「新しい神話を追い求めつつ」
...最高至純の域に達したもので...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かつてシューベルトが最高至純の域にまで押上げたドイツのリードを...
野村胡堂 「楽聖物語」
...お前の至純な靈が發散する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...すべての至純で善良な人が感じてゐる...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...――既にして私は再び明朗至純なる文学青年としての心懐をとり戻してゐた折からであつたから...
牧野信一 「熱海線私語」
...實に先生の描き出す作中の人々の持つ人間至純の感情に他ならず候...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...至純な愛が発露した時...
宮本百合子 「偶感一語」
...この最高至純の目的を手に入れようとしているのだ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...北鮮のものは概して至純...
柳宗悦 「工藝の道」
...又は用ゐる手法も凡てが至純である...
柳宗悦 「雑器の美」
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