...然れども其楯戟を使ふべき革命軍の将星に至りては...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...而して此詩の喚起する心状に至りては皆相似たり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...喜怒哀楽の状目前其の人を見るの興味有らしむるに至りては実に奇絶妙絶舌に神(しん)ありと言う可し...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...臺の茶屋に至りて待ち合はす程に...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...神話構成の上に及ほず影響に至りては...
高木敏雄 「比較神話学」
...いかんともなす能(あた)わざるに至りて初めてそれに屈服すべきなり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...南宋に至りては餘程盛んになりしものらしく...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...これがために元禄時代菱川師宣の盛時に流行したりし墨摺(すみずり)絵本類の板刻は享保(きょうほう)に至りて大(おおい)に廃(すた)れたりといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...元祖清信以来この一派固有の画風は清長に至りて今や僅かに劇場の看板と番付絵にのみその名残(なごり)を留(とど)めぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...われは今日に至りても唖々子既に黄土に帰せりとの思をなすこと能(あた)はず...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...国を守るの一段に至りてはその人数はなはだ少なく...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...末世の今日に至りてはその功徳もようやく顕われ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...かくの如き理想を述べたる文字に至りては上下二千載(ざい)我に見ざる所なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...俳句は享保に至りて芭蕉門の英俊多くは死し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...長歌に至りては真淵は万葉を模したり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...宗鑑(そうかん)に至りては発句に俳諧を用ゐたるのみならず...
正岡子規 「古池の句の弁」
...LAZAR GEIGER の説に至りては...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...世の人皆混濁して利慾に沈溺するに至りて...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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