...この食べ物には臭味があるから、食べられない...
...彼女の足の臭味はかなりきつい...
...ゴミ捨て場から臭味が漂ってきた...
...部屋の臭味を消すために、芳香剤を使った...
...味は美味しいけど、臭味が強いから人に勧められない...
...土口気泥臭味の語に出合った時に忽(たちま)ち僕の母の顔を...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...デカダンスの臭味もない訳ではない...
芥川龍之介 「僻見」
...現代の詩人にして此人程何等の臭味なき詩人はあらじと思ひぬ...
石川啄木 「閑天地」
...そんな臭味でさへ堪(たま)らなく懐しくなつて来るさうで...
薄田泣菫 「茶話」
...その臭味だけを持つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...宗教的臭味を帯ぶる説話は...
高木敏雄 「比較神話学」
...俳句がだんだん俗に陥って一種の俳人臭味というごとき臭き味のできてくるのは取りも直さずこの根底のない超脱思想からくるのだと私は思う...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...もちろんこの辺の名所にはすべて厭な臭味がついているようで...
徳田秋声 「蒼白い月」
...等々の一切の臭味にも拘らず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...曲学阿世の学者が無理やりに過去の日本歴史から造り出した教訓的臭味を感じさせない...
永井荷風 「海洋の旅」
...酒(さけ)と茶(ちや)はちつとでも臭味(くさみ)移(うつ)らさんだから」小柄(こがら)な爺(ぢい)さんは茶碗(ちやわん)を口(くち)へ當(あ)てゝ左(さ)も憤慨(ふんがい)に堪(た)へぬものゝやうにいつた...
長塚節 「土」
...したがって文芸の中(うち)でも道徳の意味を帯びた倫理的の臭味(くさみ)を脱却する事のできない文芸上の述作についてのお話と云ってもよし...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...芭蕉これに対して今少し和歌の臭味を加えよという...
正岡子規 「俳人蕪村」
...和歌に代りて起りたる俳句幾分の和歌臭味を加へて元禄時代に勃興(ぼっこう)したるも...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかるに俳句の上にて月並の何たるを解する人にしてかへつて日用衣食住の上には殆ど月並臭味を脱する能はざる人極めて多し...
正岡子規 「病牀六尺」
...見たら逃げるとないからアフリカの獅のごとくこれを怖るるでなく単にその臭味を忌む事という意味らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...二個入れて煮れば生臭味を去る...
村井弦斎 「食道楽」
...就中(なかんづく)予はラフワエルの円形の中に描いたマドンナが毫(がう)も宗教臭味(しうみ)を帯びず...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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