...この食べ物には臭味があるから、食べられない...
...彼女の足の臭味はかなりきつい...
...ゴミ捨て場から臭味が漂ってきた...
...部屋の臭味を消すために、芳香剤を使った...
...味は美味しいけど、臭味が強いから人に勧められない...
...土口気泥臭味の語に出合った時に忽(たちま)ち僕の母の顔を...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...感情家(センチメンタリスト)らしい臭味を擯けて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...尤も第一編は春廼舎の加筆がかなり多かったから多分の春廼舎臭味があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そんな臭味でさへ堪(たま)らなく懐しくなつて来るさうで...
薄田泣菫 「茶話」
...早稲田の臭味(くさみ)が大分(だいぶん)脱(と)れてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...それは新聞の三面記事のようなジャーナリズムの臭味の強烈なものであって...
寺田寅彦 「雑感」
...日本ではドイツ・アカデミー観念論の文化哲学的臭味を今日でもまだ完全には脱却していない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...閣下と同主義同臭味の野村靖子は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...)余は国貞の板画においては必ず粉本(ふんぽん)の臭味(くさみ)を感ずるに反し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...曲学阿世の学者が無理やりに過去の日本歴史から造り出した教訓的臭味を感じさせない...
永井荷風 「海洋の旅」
...今以て何処(どこ)となく駅路の臭味(しゅうみ)が去りやらぬような心持がする...
永井荷風 「日和下駄」
...日本の文学がいかに俳句臭味のものであるかは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いかにも英文和訳の臭味から脱し切れない...
前田多門 「「人間宣言」のうちそと」
...和歌に代りて起りたる俳句幾分の和歌臭味を加えて元禄時代に勃興(ぼっこう)したるも...
正岡子規 「俳人蕪村」
...芭蕉これに対して今少し和歌の臭味を加へよといふ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかるに俳句の上にて月並の何たるを解する人にしてかへつて日用衣食住の上には殆ど月並臭味を脱する能はざる人極めて多し...
正岡子規 「病牀六尺」
...臭味も塩気も取れてしまったように...
三好十郎 「恐怖の季節」
...加うるに「神」とか「仏」とか云う名には野蛮時代からの迷信の臭味が多量に附いていて私には厭である...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
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