...唯(ただ)泥臭い匂だけであろう...
芥川龍之介 「本所両国」
...天草の焼場の臭いでっしゃろか」「さあ...
海野十三 「蠅男」
...もう脂肪臭いいやな匂いがしてきた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...段々臭いのでお客が聴かなくなり...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...当時の氏の他の独創的な論策に較べて著しく地につかない青臭いものであった...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...何となく大隈臭い所があつた...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どうしてあのような臭い汚物を垂れ流すのか...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...身体の組成が元素からなることに対応して中国生理学は5元素のそれぞれを宇宙または大地の現象(星座、天の部位、1年の時、など)に結びつけ、同様に臭い、色、味の5つのトーンを結びつけた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...名前は豊年だがこの上もなく貧乏臭い男だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粕(かす)臭いぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それともステツキを失つて無性にテレ臭いものか...
牧野信一 「創作生活にて」
...たしかに観念や感覚の上に置いて古臭いには相違ないが...
牧野信一 「浪曼的時評」
...腥(なまぐさ)くてならぬ故臭い消しに炙(あぶ)る前...
南方熊楠 「十二支考」
...そのかわりには溜(た)まるのは古臭い古着ばかりで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...吐いた物も臭いし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そうしてあんな陰気臭い伝説にまつわられない明るい自由な世界に出ようではありませんか」「ま嬉しい」と未亡人は涙に濡れた顔を上げて不意に私の手を執って握り締めた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...ほかの芸術の一番面白くない処や辛気臭い処...
夢野久作 「能とは何か」
...血臭いので、暫くすると、犬が吠えかかった...
吉川英治 「山浦清麿」
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