...僕は膠(にかわ)臭いココアを飲みながら...
芥川竜之介 「歯車」
...東の縁に干してある襁褓(むつき)から立つ塩臭いにおいや...
有島武郎 「或る女」
...人生問題や社会問題を文人には無用な野暮臭い穿鑿(せんさく)と思っていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...このへんな臭いだ...
海野十三 「蠅男」
...]の三階に最新型のマルキストと古臭い哲學者が住んでゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...それまで私の津軽訛(つがるなま)りの泥臭い文章をていねいに直して下さっていた井伏さんは驚き...
太宰治 「十五年間」
...あったにしても極めてマルクスボーイ臭い素人臭いものであったようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...主人の姿を反映するそれらの腐敗した良心からは一種の毒気が立ち上り、公衆の権威は汚れ、人の心は小さく、良心は凡庸(ぼんよう)で、魂は臭い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さう言へば如何にもそれらしい變に陰氣臭い感じの小住宅で...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...生湿りの苔臭い土が一面に付いているではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人を人臭いとも思はぬ人間は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...重そうに立ち昇って来るその煙は、いやな、硫黄臭い、息のつまりそうな臭(にお)いがして、ペガッサスは鼻を鳴らし、ビレラフォンはくさめをしました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...吸い立ての煙草の臭いに気づかないなんてあり得ません」フィルはしばらく体の向きを変え...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...なかには酒臭い息を吐いてゐる男もあつた...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...男子たる者がそんなけち臭い精神では大事は成らんぞ...
山本周五郎 「季節のない街」
...この黴臭い匂いと樟脳に似た木の香(か)が弥勒様の木像の中で滲(し)み込んだものである事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いまはどちらにいるのだえ」「河岸を代えて、廓(なか)の入口のお茶屋に休んでいらっしゃいます」「なにサ、まあ水臭い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...悲壮というような血臭いものもない程...
吉川英治 「源頼朝」
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