...確信の自覚がないのに底ぬけを気づくべきはずのないのはあたりまえだ...
伊藤左千夫 「箸」
...それも先生に本当の意味での自覚がないからだとぞんじます...
伊藤野枝 「S先生に」
...犯人自身も教会の一員という自覚がないので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼は自分の才能の非凡さについての自覚がないのだとも言える...
中島敦 「悟浄歎異」
...血友病の保因者でも当人は自覚がないのが普通である...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...」私などもつひこの間まで詩人としての自覚がないのでその程度は尚浅いにしても同じ悩みを持つてゐたから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...自らが有っている服装の方が美しいかの自覚がないのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...七千二百石の旗本の子であるという自覚がない...
山本周五郎 「末っ子」
便利!手書き漢字入力検索