...その名刺には口止め料金のうち半金(はんきん)は自腹を切って置いたから...
芥川龍之介 「冬」
...尠(すくな)くともハガキ代の自腹を切ってやる馬鹿があるかと...
辰野九紫 「青バスの女」
...自腹を切ってあの女をペテルブルグへ発たせることになるのも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...これは彼が自腹を切って...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自腹を切って記念祭を催し...
中里介山 「大菩薩峠」
...自腹を切って数万の金を出し...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...藤波金三郎が自腹を切って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自腹を切って一升買って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...登記も自腹を切って済まそうというのですよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...自腹を切って次の俳優を用立ててくれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...他方自腹を切って受刑人の損害を賠償してやり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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