...死をも怖れないと自称する人間に『死』以上の恐怖を与えることにあったのだった...
海野十三 「恐しき通夜」
...「シルエット」と自称する奇怪な男への不思議な信頼感が...
江戸川乱歩 「影男」
...当時都には「黒手組」と自称する賊徒(ぞくと)の一団が人もなげに跳梁(ちょうりょう)していまして...
江戸川乱歩 「黒手組」
...さすがに魔術師と自称する彼女であった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...松永と自称する男或(あるい)はその同伴者の手首に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...若い才能と自称する浅墓(あさはか)な少年を背後に従え...
太宰治 「乞食学生」
...美男と自称する君にその岡野の役を押しつけ...
太宰治 「未帰還の友に」
...頭山満家の名を××して右翼思想団体を自称する××会の幹部某を紹介して...
戸坂潤 「社会時評」
...近代説話と自称する小説を多く書いた...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...人を殺した! しかし罰せられぬ! です」相川俊夫と自称する男は...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...ことに何よりも自称するクラムの愛だとかいうものによって自分をだましていたか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...公平な見識を抱けりと自称する人は...
正宗白鳥 「論語とバイブル」
...その父であり叔父でありまた伯母であると自称する二人の男と一人の乳母とが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その代りに芸術と自称するのも恥かしい浅劣...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...その脳髄と自称する蛋白質の固形物(かたまり)自身が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...要するにこの規約から生まれた病気に外ならない……否……人類の中でも文化民族と自称する者の大部分は現在...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「例の……兵学者なりと自称する奇怪な老爺のことですが...
吉川英治 「私本太平記」
...今は四国人でもあると自称する...
吉川英治 「随筆 新平家」
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