...さすがに魔術師と自称する彼女であった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...若い才能と自称する浅墓(あさはか)な少年を背後に従え...
太宰治 「乞食学生」
...その仕事の一翼と自称する大袈裟(おおげさ)な身振りの文学には...
太宰治 「東京八景」
...乃木神社二十週(マヽ)年記念の博覧会(と自称するもの)が開催されてゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...己(おれ)がモデルだと自称する人が幾人も出て来たりする...
寺田寅彦 「スパーク」
...頭山満家の名を××して右翼思想団体を自称する××会の幹部某を紹介して...
戸坂潤 「社会時評」
...劇と音楽の決定的様式を実現したと自称するワグナー派の勝利以来...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...味方だと自称する多くの当世才士らと同様だろうと想像した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自称するごとくいくらか「銭(ぜに)を儲(もう)け」て...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...過去の偽物は偽名を取って好んで未来と自称する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女吸取紙を早くかせ恵まれぬものが何処にある?マッチの軸を小さく折つた女自分は道草かしら女は摘草といふも勿体ないといつた俺は女の目的を知らないのださうだ原因なしの涙なんか出さないと自称する女から言はれた飛行機の分裂目的が山の端をとぶ縫物秘密がどんなに織り込まれたかしら女は鋏を畳の上に出したまゝ出て行つた自分に理窟をつけずに只管英雄崇拝女は男より偉いのです...
中原中也 「(女)」
...叔父は忙しい身体(からだ)だと自称するごとく...
夏目漱石 「こころ」
...人を殺した! しかし罰せられぬ! です」相川俊夫と自称する男は...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...紳士を自称する男たちがあんな卑劣なことをするなんて恐ろしいですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...なぜラルフ・ダーンリと自称するのですか」「ほかの名前は知りません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼れの平等主義に対する人口原理による反対論を打破すると自称する章の中に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自称する如く実践の立場に立っているとはいわれないであろう...
三木清 「哲学入門」
...文化人と自称する日本人は要するに浮世絵に現はれた男女である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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