...自由自在に絹や紙の上に現われてくる「線」そのものであろうと思います...
上村松園 「日本画と線」
...それから、怪人は海の底を、自由自在に、およぎまわったが、人間にあんなまねができるものですかね...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...これなら自由自在に歩きまわれるからね...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...観音さまは、自由自在に、世音すなわち世間の声、大衆の心の叫び、人間の心持を観察せられて、われわれの身の悶(もだ)え、心の悩みを、救い給う仏でありますから、梵語のアバローキティシュバラという原語を訳して、玄奘(げんじょう)三蔵は「観自在」といっているのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自由自在に読むものは西洋人にはない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...自分は自由自在に心の欲する処に行く事が出来...
高浜虚子 「椿子物語」
...出来上りの米を瀑布のやうにざつと落下させて見せたり自由自在にその巨大な機械をあやつつて見せるのである...
太宰治 「津軽」
...巡査やシグナルの助けを借りずとも自由自在に通過することができるにちがいない...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...自由自在に翻弄するに相違ないのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...米友としては自由自在にあしらいきれるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...女は自由自在に笑う事が出来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...自由自在に扱っていたんですから...
久生十蘭 「蝶の絵」
...所がマダなか/\英書が六(むず)かしくて自由自在に読めない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自由自在に円天井に映し出して見られるといふ機械なんだからね...
牧野信一 「村のストア派」
...己の自由自在になるのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...二人を自由自在に飜弄(ほんろう)しているために...
夢野久作 「暗黒公使」
...そこから密輸入のコカインを自由自在に手に入れているに違いありません...
夢野久作 「継子」
...自由自在にそれをこなして見せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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