...自由自在に打ちのばしがきくようにされるのである...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...あたかも自分の肉体の一部であるかのように自由自在にそれを操つて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...観音さまは、自由自在に、世音すなわち世間の声、大衆の心の叫び、人間の心持を観察せられて、われわれの身の悶(もだ)え、心の悩みを、救い給う仏でありますから、梵語のアバローキティシュバラという原語を訳して、玄奘(げんじょう)三蔵は「観自在」といっているのであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...出来上りの米を瀑布のやうにざつと落下させて見せたり自由自在にその巨大な機械をあやつつて見せるのである...
太宰治 「津軽」
...特にあのアラビア人のような名前のついた一団の自由自在に跳躍する翻筋斗(とんぼがえり)の一景などは見るだけで老人を若返らせるようなものである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...女の感情を自由自在に愛しんでおればよい...
外村繁 「澪標」
...自由自在に何にでも姿を変える術を教えてやる」「承知しました」と彼は答えました...
豊島与志雄 「魔法探し」
...米友としては自由自在にあしらいきれるので...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつでも自由自在に変化の利(き)く伏せ方にしておいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...形体の自由自在に変化しながら姿勢のくづれぬ処とは...
正岡子規 「病牀六尺」
...實に日月の行動でも自由自在に變ずることが出來ると考へ...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...その鏡というものは自由自在に人の姿を写し取るもので...
夢野久作 「白髪小僧」
...どんなデリケートな理屈でも自由自在に作り上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自由自在に三十六灘(なだ)を突破しながら...
夢野久作 「爆弾太平記」
...自由自在に動いている...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ひとつおぬしの自由自在に暗闇を見る眼と足で...
吉川英治 「親鸞」
...自由自在に翻弄(ほんろう)する...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...この明るい世界の中に、何処にひそんで啼くのか、実に自由自在に、ほしいままにこの鳥は啼き入っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索