...芭蕉(ばせを)の自由自在には恐れ入つてしまふ...
芥川龍之介 「雑筆」
...自由自在に絹や紙の上に現われてくる「線」そのものであろうと思います...
上村松園 「日本画と線」
...ともかく、自由自在に、まがるし、そのうえ、ゴムのように弾力があるくせに、それは、鉄のように、つよい物質なのです...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...自由自在に動いて行つて...
高浜虚子 「椿子物語」
...観客はカメラとなって自由自在に空中を飛行しながら生きた美しい人間で作られたそうして千変万化する万華鏡模様を高空から見おろしたり...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...女の感情を自由自在に愛しんでおればよい...
外村繁 「澪標」
...自由自在に空を飛んだり水にもぐったりするというのです...
豊島与志雄 「魔法探し」
...自由自在に滑り廻ることが出来る...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...さらにそのなかに自由自在に目のきく働きのある頭脳(あたま)ができてゆくか...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...夏は西陽と蚊軍が自由自在に疎通するあの悩ましいフキヌケの窓...
久生十蘭 「魔都」
...されど吾等は飛び交ふ自由自在に生と死と限り知られぬ海原に天と地の定めも忘れ野の果に翻つては飛んで行くただ知る...
牧野信一 「変装綺譚」
...自由自在に円天井に映し出して見られるといふ機械なんだからね...
牧野信一 「村のストア派」
...又水中でも空中でも何處へでも自由自在に行く...
松本文三郎 「印度の聖人」
...己の自由自在になるのだ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...自由自在にどこへでも飛んでゆくことができますわ」奴袴をはいていないので...
山本周五郎 「山彦乙女」
...どんなデリケートな理屈でも自由自在に作り上げて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...前の模倣的な節扱いよりも遥かに自由自在に...
夢野久作 「能とは何か」
...東京弁が自由自在に利いたので非常に便利な事が多かった...
夢野久作 「爆弾太平記」
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