...「それが私のたつた一つの自由だ!」と心で叫びます...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...不自由だつたらうな...
伊藤野枝 「白痴の母」
...しばらく納戸に蟄居(ちっきょ)させられて不自由だったのに...
梅崎春生 「狂い凧」
...彼の自由は本来神学的自由だったと云わねばならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今日ではそれだけ文士より不自由だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...肥満のために不自由だったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこではまったく自由だったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ようやく咽喉(のど)の自由だけが出来たから...
中里介山 「大菩薩峠」
...傭人が寂しい夜をやつと賑はして居たに過ぎない不自由だらけな生活であつたのだから...
長塚節 「隣室の客」
...なろうとなるまいと今のお前は自由だ...
夏目漱石 「明暗」
...「布團がなくなると、出入りが自由だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中氣の氣味で足が不自由だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは君の自由だ...
久生十蘭 「肌色の月」
...仮初にも愚痴を云わず夫(そ)れからして、世間の人が私に対して推察する所を、私が又推察して見るに、ドウも世人の思う所は決して無理でない、と云うのは私が若い時から困(こまっ)たと云うことを一言(いちごん)でも云うたことがない、誠に家事多端で金の入用が多くて困るとか、今歳(ことし)は斯う云う不時な事があって困却致すとか云うような事を、仮初(かりそめ)にも口外したことがない、私の眼には世間が可笑(おか)しく見える、世間多数の人が動(やや)もすれば貧乏で困る、金が不自由だ、無力だ、不如意だ、なんかんと愚痴をこぼすのは、或(あるい)は金を貸して貰(もら)いたいと云うような意味で言うのか、但(ただ)しは洒落(しゃれ)に言うのか、飾りに言うのか、私の眼から見れば何の事だか少しも訳(わ)けが分らない、自分の身に金があろうとなかろうと敢(あえ)て他人に関係したことでない、自分一身の利害を下らなく人に語るのは独語(ひとりごと)を言うようなもので、こんな馬鹿気(ばかげ)た事はない、私の流儀にすれば金がなければ使わない、有(あっ)ても無駄に使わない、多く使うも、少なく使うも、一切(いっさい)世間の人のお世話に相成(あいな)らぬ、使いたくなければ使わぬ、使いたければ使う、嘗(かつ)て人に相談しようとも思わなければ、人に喙(くちばし)を容(い)れさせようとも思わぬ、貧富苦楽、共に独立独歩、ドンな事があっても、一寸(ちょいと)でも困(こまっ)たなんて泣言を云(い)わずに何時も悠々として居るから、凡俗世界ではその様子を見て、コリャ何でも金持(かねもち)だと測量する人もありましょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...野菜物なんぞ不自由だと言うが...
三好十郎 「おりき」
...「女房たちがいないでは不自由だろうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ギリシア人が幸福だったのは知的桎梏(しっこく)から自由だったからさ...
山本周五郎 「陽気な客」
...自由だといって書きまくっていますが...
吉川英治 「親鸞聖人について」
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