...人工物の美しさは自然物にはないと思う...
...生産の大本となる自然物...
有島武郎 「小作人への告別」
...また自然物を愛することが果して奨励すべきほどの善いことであるか否かがさらに疑問である...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...自然物を愛する情を生徒に起させ得たればとてその働き得る範囲は人間に直接の利害の関係のない区域だけに限られるゆえすこぶる狭くてほとんどわざわざ奨励するほどの価もない...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...一部の自然物を愛するごときと同日の論ではない...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...また自然物を愛してもこれを実行し得るのは無益無害の小区域内のみに限られると考えざるを得ぬゆえ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...実物について自然物を研究する人は「境界なき差別」に絶えず遭遇する...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...従来の博物学は単に自然物を記載し...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...日頃自然物を研究しながら...
丘浅次郎 「固形の論理」
...自然物を扱ひながら...
丘浅次郎 「固形の論理」
...たゞ脳中に造つた自然物の模型に当て嵌まると云ふに過ぎぬ...
丘浅次郎 「固形の論理」
...如何なる自然物の如何なる変化であるかとかいうこととは全く無関係に...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自然物の運動(例えば星雲の回転)やそれの蓄積に基く自然自体の運動(天体乃至地球の自然史)――ここではカント・ラプラスの仮説を思い起こせ――は事実...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この歴史的社会の自然物的基礎となり又その歴史的発達の先行段階である処の自然を研究対象とする...
戸坂潤 「辞典」
...自然物が文化内容というレッテルを受け取る場合...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...それで古備前の土中物などになると、人工の芸術品か、自然物か、その区別がむつかしくなる...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...ストイシズムは自己のものである諸情念を自己とは関(かか)わりのない自然物の如(ごと)く見ることによって制御するのであるが...
三木清 「人生論ノート」
...偶像崇拝や庶物崇拝は人間が人間以下の邪神や自然物の奴隷となることであり...
三木清 「親鸞」
...ただ自然物としての蓮の花の形や感触によってのみ惹(ひ)き起こされたのではなかった...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
便利!手書き漢字入力検索