...人工物の美しさは自然物にはないと思う...
...生産の大本となる自然物...
有島武郎 「小作人への告別」
...われらから見ると自然物を愛すべく感ずるのは単に利他心の Irradiation に過ぎぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...その代りとしてやはり他の自然物に迫害を加えざるを得ぬゆえ実は五十歩百歩でいちじるしい相違はない...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...自然物に関する学問のいまだ幼稚なころに造られたもので...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...自然物その物を研究の対象とする生物学などは...
丘浅次郎 「固形の論理」
...およそ自然物を通覧するに...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...こうした自然物に対する深い愛と...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...自然物である客観は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この歴史的社会の自然物的基礎となり又その歴史的発達の先行段階である処の自然を研究対象とする...
戸坂潤 「辞典」
...僕の村では自然物の収穫物は殆ど挙げて秋期の種類のものに限られて居ると云つても好い...
中村憲吉 「備後より」
...人の生(いのち)も大いなる自然物である...
羽仁もと子 「最も楽しい事業」
...その瞬間からそれのもつてゐた一切の社会的価値は消滅して自然物に帰する...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...ちやうど科学者が自然物に対してとるべき態度と相通じてゐる...
平林初之輔 「文学方法論」
...すなわち自然物はいかにも純であり正であります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...本能の集合体也第一義人間の思う事は皆妄想である哲学でも宗教でも唯物思想でも何でも人類文化は全部妄想の文化である現代文化は第二義の文化であるこの文も又……である自然物は皆第一義の花を咲かし第一義の実を結んでいるのに人間ばかりは第二義の花と実を誇りとしこれがために第一義の真と美を犠牲にし軽蔑している汝が汝を支配する時汝は死物となる支配せず支配せられざる汝は生きた汝である自然の汝である...
夢野久作 「良心・第一義」
...精神は物質にはあらずして架空の非科学的な不自然物だと考えたところにあって...
横光利一 「馬車」
...肉体それ自身は自然物であって価値がない...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
...自然物に触発せられて内なる真実を表現することを意味する写実と...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
便利!手書き漢字入力検索