...また自慢するのが近処の人々から嫌われる一原因だと聴いていたから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...自慢するだけのことはあってなかなか優れたものである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...つまらぬことを自慢する癖があるのは事実で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これは自慢するだけの値打がある...
種田山頭火 「行乞記」
...なるほど弓削道鏡(ゆげのどうきょう)が自分の同郷出身だといって自慢する人はあまりないかもしれないが...
寺田寅彦 「夕凪と夕風」
...「いったい諸君は」ご主人の将軍が持っている勲章を自慢する...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...学校から帰つて一番だといつて自慢するとみんなは えらい えらい といつて笑つてるので自分だけは至極天下泰平であつた...
中勘助 「銀の匙」
...どこかに口当りのいいところがあるのだろう」「当人の自慢するところによると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中には「禿(はげ)を自慢するものは老人に限る」とか「ヴィーナスは波から生まれたが...
夏目漱石 「三四郎」
...六助がその切れ味を自慢すると『一分正宗』などと冷かしていた――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさかお前を自慢するわけにもいかないでしょう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自慢するだけあって...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...売切れたのを自慢するような傾向がある...
古川緑波 「このたび大阪」
...自慢するわけじゃありませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...古い古いと自国を自慢するが常なる日本人ほど旧物を破壊する民なしとは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...世間のために純真な徳を行っていると自慢する者は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...教会の輝ける誇りだと自慢するもの迄出た...
矢田津世子 「反逆」
...叡智で建てたバラックだと主の自慢する洋館にはいりこむ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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