...それで兼公は平生花を作ることを自慢するでもなく...
伊藤左千夫 「姪子」
...得て自分の腕を自慢する余り...
薄田泣菫 「茶話」
...自慢するだけのことはあってなかなか優れたものである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...飯ばかりの飯をかむ・おばあさんが自慢する水があふれる・いつかここでべんたうたべた萱の穂よ・笠きて簑きて早乙女に唄なく・笠をぬぎしつとりと濡れ・ふるもぬれるも旅から旅で・禿山しみじみ雨がふるよ・合羽きるほどはふらない旅の雨ふる・青葉に雨ふりまあるい顔六月廿一日暮れきるまへに帰庵した...
種田山頭火 「行乞記」
...自分の病気を自慢するものがどこにあろう? しかも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あれよりほかに自慢するものは何もない...
夏目漱石 「三四郎」
...自慢するのか分らぬことを書いていたし...
野村胡堂 「胡堂百話」
...親が自慢するだけ筆跡もよく書いてありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさかお前を自慢するわけにもいかないでしょう...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自慢する始末だった...
火野葦平 「花と龍」
...ちつとも自慢するほどのものぢやない...
堀辰雄 「パイプについての雜談」
...パレルモ公園はこの美しいヴエノスアイレスが自慢する綺麗な公園です...
三浦環 「お蝶夫人」
...大して自慢するようなたちのものではないけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...などとひどく彼は自慢するが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さして来てやったと自慢する子がある...
柳田国男 「こども風土記」
...当人の自慢するだけのものはあるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
...少年は決して自分の勝利を自慢するような風をしなかった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...秀吉の自慢する黄金の組立茶室を...
和辻哲郎 「鎖国」
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