...客のあるのを自慢するとでも云つたらよささうな...
芥川龍之介 「酒虫」
...私はそれを自慢するのではない...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...いつもパアシング将軍の舅を自慢する事に決めてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...どの国にもまさって急速な進歩をしていることを自慢する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...つまらぬことを自慢する癖があるのは事実で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まるで何ごとかあったということを自慢するような口吻で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...浅草の観音様(かんのんさま)で西洋人が振り反(かえ)って見たくらい奇麗だったなどと自慢する事さえある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...英吉利(イギリス)のナイスなどと自慢する行為も存外自覚心が張り切れそうになっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...とても鰐を釣るのがうまいと自慢する人があつたので釣るといふから...
長谷川時雨 「夏の夜」
...スス汚れているが塵一つない清潔さを自慢するほどうぬぼれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...手柄を自慢するように一〇分以上しゃべり続け...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...「なんと私(わい)のすること無駄がないやろが――」紋兵衛はこう自慢するのである...
正岡容 「寄席」
...ドイツが自慢するワグナーの大傑作の楽劇「ニーベルンゲンの指輪」を上演したのですが...
三浦環 「お蝶夫人」
...さういふ時は自慢する氣色は少しも無く...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」などと言って自慢するのでした...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...大して自慢するようなたちのものではないけれども...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東京のある氷店の主人が大層アイスクリームを上手に拵(こしらえ)て平生(へいぜい)客に自慢するそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...自慢するのは変ですよ」「でも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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