...彼の持ち前の図々しさと自惚れは...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...いくらおさえつけてもやっぱり少し自惚れが出て来て...
太宰治 「パンドラの匣」
...ひとに可愛がられる資格があると自惚れることの出来る間は...
太宰治 「ろまん燈籠」
...自惚れあがった卑劣な醜怪な動物だけだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...後の一つは余りに自惚れすぎた胸糞のわるいものだった...
豊島与志雄 「反抗」
...日本は今日大いに進歩した國のやうに自惚れて居るけれども...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...悪党に自惚れがなきゃア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亭主野郎の自惚れですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人がその自惚れている長所に税金をかけたらいゝ...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...奴等の自惚れは、恐怖に価するのみの強情さ加減である...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...内容の伴はぬ彼の自惚れを母は彼に感じたのかも知れない...
牧野信一 「熱海へ」
...自惚れ鏡が見たかつたら...
牧野信一 「鬼涙村」
...もう少し此方の心は複雑なんだといふやうな途方もない自惚れを感じた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...「自惚れも好い加減にするが好いわ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...他人のあたり前の好意に飛んだ自惚れ気を起す乞食詩人奴――」私の右腕を執つたまゝの八郎は...
牧野信一 「ゾイラス」
...まあ機嫌よく……」Dは余程逞ましい自惚れをもつて...
牧野信一 「裸虫抄」
...俺はこんな若くて二人も弟子があると自惚れる前に圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
...自ら学問があるという自惚れのために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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