...他(はた)で聞いてさへ氣羞かしくなる自惚れを語つたつて何うなる? 社の校正に此の頃妙な男が入つて來たらう? 此の間僕は電車で一緒になつたから...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...好きなように自惚れているがいい...
海野十三 「地球要塞」
...当時私がそうした自惚れの心を起こし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「自惚れちやいけないぜ...
太宰治 「津軽」
...自惚れるだけのことはあったのかも知れない...
太宰治 「八十八夜」
...自惚れちゃだめよ...
太宰治 「火の鳥」
...しかし実はそれは自惚れで自分の努力の幻影に捉へられすぎた姿で...
田山録弥 「雨の日に」
...余りに自己の文筆の巧みなのに自惚れてゐるやうに考へられて...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...ナルシスという希臘神話の神さまはたいへんな自惚れ屋で...
久生十蘭 「だいこん」
...二進も三進もゆくまいと自惚れてをるのぢやらう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...」「竜車――?」「自惚れが強いぞ...
牧野信一 「海路」
...愛されようなどといふ自惚れは...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...嫌らしい男がひとの顔をジロジロ眺めてそりや気味が悪かつたのよなどゝ貞操にかこつけて無貞操な自惚れをよく云ふやうな道子だから...
牧野信一 「凸面鏡」
...自惚れてなんてゐられる場合ぢやありやアしまい...
牧野信一 「妄想患者」
...自惚れはいつか影もなく去り...
水野仙子 「散歩」
...自分は殘念ながら今日の日本人が歐米人に勝つてゐるものと自惚れて安んじてはゐられないが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...この不徳〔すなわち自惚れ〕の本体なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何の根拠もない自惚れから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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