...家臣の非常な大多数が自力で生活しなければならなくなり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...女と生れて生甲斐があるかい? 見識が保てないで――同じ境涯にゐる他の女達は泥の中にゐるのにどうして私だけは自力で生活を立てゝ娘に一等の教育まで受けさせたか? いつも私は自分を尊敬し自分を制(おさ)へて行くことを知つてゐたからさ...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...あんないきいきした新しい世界を命にかけてしんから望んださういふ自力で得たのでないことがあなたの前では恥しい...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私の自力では何一つ出来ないのだと自覚して...
太宰治 「津軽」
...社会主義的ジャーナリズムは今や自力で大衆とは何か...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...顔はようやく自力で洗った...
夏目漱石 「坑夫」
...それなら自力でそれを窮(きわ)め得るかと云うと...
夏目漱石 「私の個人主義」
...徳性を養うには自力で...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...子どもたちも ぶじとはいえ 子ウサギでは 自力で 出るのも ままなりません...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう やく 「きつねめさんのはなし」
...せめて自力で働いて飯だけでも食べるほうが――...
正岡容 「寄席」
...女ながらも自力で何かしたいという意気と...
水上滝太郎 「九月一日」
...自分の人間性の要素の展開を自力でしきれなかった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...横の松の木がうらやましそうに自力で起き上がって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自力でなんとか脱け出してみるんだな...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...各自の自力で来ているか否かが...
横光利一 「旅愁」
...自力でつかむしか...
吉川英治 「折々の記」
...みな自力で割拠(かっきょ)しうる力を持ってきたからである...
吉川英治 「私本太平記」
...……この上は李応どのの援助を待たず、祝家荘(しゅくかそう)の敵は、自力で討つ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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