...怒ってはいけないと自制しながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...と胸のなかで自制しながら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「人を愚弄(ぐろう)した今の一言、いつか、千鳥ヶ浜で会った時は、むなしく汝を見のがしたが、今日こそ、よい所で会ったというもの、うぬ、そこを去るなよ」「なに、この激流を渡って来るのか?」「ちッ! 待て待て」つとめて、自制しながら、金吾はいつか吾ながら見苦しく急(せ)きこんで、何処か、飛び越えてゆく足懸(あしがか)りの石はないか、下流に丸木橋でもないか、と地だんだ踏みながら目を配っている...
吉川英治 「江戸三国志」
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