...自分勝手に大きく膨れる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「兄弟が自分勝手に落ちぶれてゆくのを見ているだけさ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...自分勝手にお姉さんのとこい相談しに行ったいうのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...馬が自分勝手に路を戻りかけたことをさす...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それにするのよ、あなたの方で、自分勝手に...
夏目漱石 「明暗」
...五感によっては決して描き出せない存在から自分勝手に抽象化した産物だと...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...水色情緒と私が自分勝手にいつてゐるその中でも...
長谷川時雨 「水色情緒」
...彼もこのへんの小径を自分勝手にPhilosophen(フィロゾフェン)Weg(ウェグ)と呼んでいたくらいだったのに...
堀辰雄 「恢復期」
...そのときは半分以上も字の意味が分らないままに自分勝手にそれをハイネ好みの甘美な詩に仕上げてしまつてゐた奴が實はハイネの晩年の...
堀辰雄 「旅の繪」
...そのときは半分以上も字の意味が分らないままに自分勝手にそれをハイネ好みの甘美な詩に仕上げてしまっていた奴(やつ)が実はハイネの晩年の...
堀辰雄 「旅の絵」
...いつからともなく自分勝手に...
堀辰雄 「花を持てる女」
...僕は何時の間にか自分勝手にその公爵夫人の顏を世にも美しいものに作り上げてしまつてゐたと見える...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...私は自分勝手にテレて...
牧野信一 「砂浜」
...「恨まれることの愉快」を自分勝手に夢想して勝手にそれに陶酔して...
牧野信一 「砂浜」
...自分勝手に工場を怠(なま)け休んで此の一日を無為に遊惰に過ごした者はその汽笛の声を喜ぶ資格はなかつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...「お前達はあのような自分勝手な謡を自分勝手に謡うことはならぬ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...少し自分勝手になるが...
横光利一 「悲しみの代價」
...自分勝手にこうして見廻りに歩いているのでございますから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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