...自分の時間と全精力とを...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「子供の保護」
...漸く自分の時間が来たやうな安易さを感じると同時に逸子は一たん起しかけた体を...
伊藤野枝 「惑ひ」
...どうして自分の生涯を立てたかというに、村の人の遊ぶとき、ことにお祭り日などには、近所の畑のなかに洪水で沼になったところがあった、その沼地を伯父さんの時間でない、自分の時間に、その沼地よりことごとく水を引いてそこでもって小さい鍬(くわ)で田地を拵(こしら)えて、そこへ持っていって稲を植えた...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...僕だってその時間は全然つぶれてるんだ」「君は自分の時間まで金に換算するのか」「そうだよ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...四時間ぐらいは自分の時間として...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...その間に本でも読める自分の時間というものは...
大杉栄 「獄中消息」
...自分の時間になればドンドン帰ってしまう...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...もう自分の時間がありません...
太宰治 「虚構の春」
...自分の金を懐ろにし自分の時間と世界をもつことができた...
徳田秋声 「仮装人物」
...自分の時間と労力とをささげてしまうのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...兎(と)に角(かく)自分の時間というものが無いのだから...
夏目漱石 「正岡子規」
...そうして自分の時間に対する態度が...
夏目漱石 「道草」
...彼も惜しみなくそこで自分の時間を使った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...フィールデンは自分の時間が使えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...自分の時間割にしたがってやりましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の時間はしっかりもてるような新しい秩序がいるわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の時間だけでは不足であるかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...科学は発達する自分の時間を失う惧れを生じたからである...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
便利!手書き漢字入力検索