...耳も聾(ろう)する爆音のあとには...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...わしの耳は聾じゃない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...天下国家を憂うるものが婦女子の言動をすると思ったから腹が立った」「やっぱり聾の早耳の部類だよ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...向ふが聾なのか小さくてか聞えなかつた...
千家元麿 「自分は見た」
...聾ではなかつた...
千家元麿 「自分は見た」
...雨の音よりも凄(すさま)じい流れの音が耳を聾(ろう)するように聞え...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しばらくの間は聾者(ろうしゃ)になったような気もした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
長塚節 「長塚節句集」
...さる冬のこと子供の脳より聾乎(ぼつ)として漂つたことがあつたつけが!怒濤を繞((めぐ))らす半島と雖((いへど))もその時程の動乱を蒙(う)けたためしはないのであつた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...商賣をする物好きはなからう」「――」「僞聾か本當の聾かは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唖になったか聾になったかと思わせた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...あたりを聾するばかりの騒音を立ててゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...クレヴィンはその子が盲目に唖(おし)に聾(つんぼ)にうまれるようにと祈りながら弾いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...まるで聾みたいだわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...六月一日人はそれぞれ心に聾を持っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...そこで聾の楽しさを忘れかね...
横光利一 「欧洲紀行」
...鎧える親武者は、唖か聾のように、何の反応もあらわさない...
吉川英治 「上杉謙信」
...耳を聾(ろう)するようなワグナアの音楽にも劣らず人心を動かしたのは何ゆえであるか...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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