...細々(こまごま)と訴へてやつた自分の手紙を読んだ為だ...
石川啄木 「鳥影」
...細々と訴へてやつた自分の手紙を讀んだ爲だ...
石川啄木 「鳥影」
...自分の手紙の下書きなどは本物のやうに...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...彼は自分の手紙が毎日磯野判事の検閲を受けたことを思い合わせて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...姉さんが行つてしまふと私(あたい)淋しいわ」と甘えるやうに言つて自分の手紙を書くのを見てゐた...
高濱虚子 「俳諧師」
...シーモノフに宛てた自分の手紙に大満足であった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...マリユスは自分の手紙を受け取ったに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それとも自分の手紙だったでしょうか」「茶色いハトロンの安封筒だったと思うから...
野村胡堂 「死の予告」
...自分の手紙におの字をつけて娘は訊いた...
林芙美子 「瀑布」
...」判事は自分の手紙を手にして...
平出修 「公判」
...内には自分の手紙とリザヴェッタの返事がはいっていた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自分の手紙を――大事でもなんでもないのを――テーブルの上に残して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...それに書いてゐる自分の手紙が戀文だと思ふと...
横光利一 「悲しみの代價」
...かん子の心のうちに自分の手紙で卷き起こされた感情のもつれがありさうに思はれた...
横光利一 「悲しみの代價」
...自分の手紙にもそれ以上のおかしなものもあるのだろう...
横光利一 「旅愁」
...使いに持たせてやった自分の手紙の中の文言を思い泛(うか)べ――それを受けとるお通の胸をも想像して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その返事から考えると、自分の手紙が、お通の手にとどいたのは昨夜(ゆうべ)のうちとしても、あの体であるし、女のことゆえ、身支度もあろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ぼくは自分の手紙に添えて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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