...しきりに自分のものと交換してかつごうと言って聞かなかった...
梅崎春生 「桜島」
...けっして自分のものにしようとはせず...
江戸川乱歩 「大金塊」
...地所が自分のものでないということは落ち附きのないことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...人のものを盗んで来て自分のものにちゃんと作り直す才能は...
太宰治 「女生徒」
...二誰でも自分のものをわるく言はれると気になるのは好いけれども...
田山録弥 「半日の閑話」
...兄が死んだについて多少の遺産が自分のものとなって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...せめてこの小屋でも自分のものにして...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...して十分骨折つて見ないと自分のものを讀んでくれる多くの人々に對して濟まないやうな氣もするし...
長塚節 「知己の第一人」
...これは大変、自分のものも、そんなふうに差図されては堪(たま)らないと案じた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...農奴は自分のものだから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...教師の人々がこの塾を自分のものと思うて勉強したからの事です...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その気持のいい何もかもがいつまでも自分のものであるわけのものではなく...
堀辰雄 「卜居」
...メアリは自分のものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...自分のものにしていない言葉で書かれたお便りなどは一通も欲しいとは思っておりません...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...そして自分のものを始末してしまうと...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...自分のものとする殿御(とのご)を賭けて...
吉川英治 「大岡越前」
...だが、吉宗は、間もなく、その声を、自分のものと、はっきり認めた...
吉川英治 「大岡越前」
...そしてその光その匂を自分のものとして咲き放っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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