...それとも一時借金してもそこを自分のものにして収穫高を確保するか...
犬田卯 「荒蕪地」
...しきりに自分のものと交換してかつごうと言って聞かなかった...
梅崎春生 「桜島」
...自分のものだとこたえる者はなかった...
海野十三 「四次元漂流」
...ここの家の物はなにからなにまで自分のものだ」(昭和九年に奧さんが僕の家で語る)と芥川家の家ダニになつてゐるのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...又そうでなくても之を自分のものから峻別しようとするに熱心な...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...汝を自分のものとしよう……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...テーブルの一端に身を置いてジャヴェルを自分のものにした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人間を駆って自分のものでない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そんなにしてるうちにいつか私はお犬様や丑紅の牛といつしよにおちやんまでを自分のものみたいに思つてその身にふりかかる毀誉褒貶の言葉や幸不幸な出来事はそのままひしひしとこちらの胸にこたへるやうになつた...
中勘助 「銀の匙」
...そこで自分のもののように使っていた火鉢を何の気もなく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...終には自分のものにする気だったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はテーブルから自分のものでない手紙を失敬して行ったのですよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...そこに私がこの「更級日記」を自分のものとして書き變へるための唯一のよりどころがあつたと云つてもいい...
堀辰雄 「姨捨記」
...困難と孤独に耐えて自分のものを生み出し育てて行くエネルギイと忍耐力に満ちた若々しい魂のことだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そのために各人が自分のものをますます大切にするようになるという公衆のうける利益までも考慮した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしはそこに何か自分のものを託したい***と思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを即座に自分のものとしようという...
柳田国男 「海上の道」
...手段を選ばず万三郎を自分のものにする...
山本周五郎 「風流太平記」
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