...しきりに自分のものと交換してかつごうと言って聞かなかった...
梅崎春生 「桜島」
...自分のものではないのです...
太宰治 「新ハムレット」
...彼の墓の安息所から金の十字架を奪い取って自分のものにしたりまたはそれがそこに戻った時にそれをさまたげる誰れでもに振りかかるというのです...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...その軸も羊三が近頃ぼろ家を自分のものにすることができたなどの悦びの積りだと思はれた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...この家も自分のものか借家なのか...
徳田秋声 「縮図」
...思ひがけなく自分のものにすることができた...
徳田秋声 「風呂桶」
...吾々は自分のものとしたい...
豊島与志雄 「生活について」
...そして正夫君を自分のものにしようとかかっている...
豊島与志雄 「囚われ人」
...完全に自分のものとしたい...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...けれどもまさしく自分のものであることを感じていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...とだなやひきだしを自分のもので一ぱいにした――さしあたりいつまでと限らずに滞留することにきめ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...シンデレラは、そのガラスの靴が、自分のものだと、すぐに知りましたから、『あたしに、合わないかしら?』と、笑いながらいいました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...それは自分のもので豊かであるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ「はい」とさえ云えば二つとも自分のものになる...
山本周五郎 「菊屋敷」
...稼いだ賃銀は自分のものになる」と与平は続けて云った...
山本周五郎 「さぶ」
...自分のものを一曲...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自分のものだと云いがかりを附けながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...耳も頬(ほお)も触ってみても自分のものの気がしない...
吉川英治 「源頼朝」
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