...逐電(ちくでん)した不届き至極な奴め...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...この浅ましい光景を発見するやいなや大声を張りあげて――われらが王の御乗船に土足をもつて踏み込まうとするとは不届き至極な木ツ葉海賊奴...
牧野信一 「船の中の鼠」
...見習うて不届き至極の破壊主義を思いつくようでは...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...お上(かみ)のお許しもまたず逃亡せんとするは不届き至極な奴...
吉川英治 「江戸三国志」
...(どうせ空いている二階だから、いくらでも使ってもいいが、喧嘩と火事は御免ですぜ)との断り附きで、米屋の五兵衛は、てら銭も取らずにここを開放してくれているのみか、稀(たま)には、せんべいや蕎麦(そば)の振舞(ふるまい)までしているほどなのに、その好意に対しても、ここで取っ組みを初めるなぞは、不届き至極だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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