...自分たちの勉強の為めにも何かの問題をとらへて皆で研究すると云ふのはいゝ事だと思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...自分たちでなんとか打開せねばならぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうしてその真ん中の小さな岩小屋は自分たちのような山の赤ん坊の寝る揺籃(ゆりかご)みたいにおもえてしようがなかった...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...自分たちが三杯のものを二杯にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自分たちにそういう心を起させようがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...この声で二人の子供が木から落ち重なって、主膳の眼の前に、へたへたに手をついてしまいまして、「御免なさい、御免なさい」あるじの何者であるかは知らないが、自分たちに、無断侵入の引け目のあることは、充分に自覚しているし、それを叱った人の声こそ大きくないが、姿を見れば立派なお武家と見えるのに、その怖ろしい顔――素(す)では特別に怖ろしい顔ではないが、その生れもつかぬ三眼(みつめ)が承知しない...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分たちに具合よくしていつたのだから――」と...
長谷川時雨 「きもの」
...自分たちの前にたって荊棘(いばら)の道を死ぬまで切りひらいた女(ひと)の足許(もと)に平伏(ひれふ)して...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...自分たちを守ってくれるバルナバスの左右の肩の上にランタンを置いた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二人は自分たちも寝にいくことをためらっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分たちも彼らに服を着せてやらなければならなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分たちが当今村人たちから...
牧野信一 「鬼涙村」
...自分たちの木剣姿に向けられた街の表情を憎悪することはなかっただろうか...
宮本百合子 「女の行進」
...自分たちの生活を...
宮本百合子 「幸福について」
...人間が四季を通じて自分たちの支配から脱することがないようにと心掛けている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分たちのような...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして自分たちも稀れには雀合戦をやるが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...自分たちのほかにも行き暮れた遍路が雨露をしのいでいるのを知って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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