...と云ふのは自分が一番音楽通だつた程...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...そのなかで自分が一番秀れていると思ったものを一種か二種か残しておいて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...今度は井谷に目指されて自分が一番交渉の矢面に立たされた関係から...
谷崎潤一郎 「細雪」
...従つて自分が一番よくこの価値を知つてゐるのである...
田山録弥 「墓の上に墓」
...自分が一番先に発見したという立場から...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分が一番先へ読んだ...
夏目漱石 「こころ」
...自分が一番先に死ぬ気で二杯も重ねた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆んな自分が一番綺麗だと思ひ込んでゐるし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分が一番意気地なしであつたのだ...
北條民雄 「道化芝居」
...自分が一番危ないときです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...自分が一番齢上の癖に碌な責任も果しもしない癖に……」と喰つてかかつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...身装でも物腰でも誰に比べても自分が一番野暮であると村瀬は知つて居たが...
牧野信一 「女に臆病な男」
...それに自分が一番高いところにあるといった気安さもあって...
松濤明 「春の遠山入り」
...父や兄という人達が戦略上自分が一番喧嘩しそうな敵へ人質として自分の妹や娘をくれるのであります...
宮本百合子 「幸福の建設」
...自分が一番丈夫で幸福な時だ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分が一番したいと思うことをする事じゃなくって?敦子 ちがうの! それが...
三好十郎 「樹氷」
...自分が一番やりたいと思うことを...
三好十郎 「肌の匂い」
...自分が一番年下だろうと思っていた仁太郎が...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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