...自作の歌を以つて云ひあらはしたり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何とかいふ豪い大小説家が自作の末に代作の広告をしてゐたさうだが...
内田魯庵 「犬物語」
...私に自作の俳句を見せて...
太宰治 「天狗」
...それは斉天楽(さいてんがく)の調べに合わせて作った自作の歌であった...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...そして自作の音楽会を指揮することになった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼のもとへ自作のイフィゲニアをもって来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...時々私へ自作の添削を頼んできた...
豊島与志雄 「理想の女」
...祖母の父の自作の丸本をも私は見たいと思ったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わたくしは自作の小説については全く言う事を避けた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...このお庭は太閤様御自作のお庭でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...自作のオーストリア国歌を三度繰り返して弾いた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...早速ノートを持出して來て自作の詩を朗讀し...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...悲しむが如く――左ういふ自作の歌をうたつてゐる孤独の婆が描かれてゐる大型の私のきらびやかな「悲劇」に関する抜萃帖(ノートブツク)のことであるが――...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...ただ自作の英文は絹糸で綴(と)じた洋紙の帳簿に綺麗に書留めておくに止めている...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...そうしてお輿入(こしい)れの時にお道具の中に数えて下さいといって自作の鼓を一個さし上げた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...自作の新しい詩を歌つた詩人が二人...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...自作の詩文を評し合い...
吉川英治 「私本太平記」
...そして馬上から自作の狂詠(きょうえい)を供の人々に聞えるような声で誦(ず)した...
吉川英治 「新書太閤記」
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