...自作の句を書き加へた...
芥川龍之介 「孤独地獄」
...自作の浄瑠璃にせつせと句読点を打つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...芸術的興奮で自作の恋の詩を――隣の女に聞えるように――低吟したり...
谷譲次 「踊る地平線」
...この自作の歌を低い声で歌った...
田山花袋 「田舎教師」
...ヴェーラ・イオーシフォヴナはお客の前で自作の小説を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...庸三も自作の俳句を図案にという註文(ちゅうもん)で...
徳田秋声 「仮装人物」
...ちょうど戯曲作家が自作の開演中に勝手な話をしてる観客を見る時のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは自作の小曲を一つ彼に示そうと思いついた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼のもとへ自作のイフィゲニアをもって来た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年少の客気と惑乱との調子で自作の注釈をしてるクリストフを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自作の革命歌を高唱し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は自作の像を眺めながら発見するのである...
豊島与志雄 「女客一週間」
...上例の如き自作の句を観照すると...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...わけのわからない自作の詩の朗読をやり出す始末なんです」「どんな詩だったのでしょう」「いや...
久生十蘭 「キャラコさん」
...三番目の自作の蒸気船リビングストン号で救出する計画をたてたが...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...自作の詩を朗讀した...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...悲しむが如く――左ういふ自作の歌をうたつてゐる孤独の婆が描かれてゐる大型の私のきらびやかな「悲劇」に関する抜萃帖(ノートブツク)のことであるが――...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...只自作の英文は絹糸で綴ぢた洋紙の帳簿に奇麗に書き留めて置くに止(とど)めてゐる...
正宗白鳥 「入江のほとり」
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