...巧みに臨機にそれを調合配剤しているものと判断されることはたしかである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そういう変化にも臨機に適当に順応して自由な弦の運動を助長し一様に平滑によい音を出すためには...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...利益の蔓でもあったら臨機に掴もうと...
豊島与志雄 「立枯れ」
...臨機に湧いて来(く)るのが本当だと思つてゐた...
夏目漱石 「それから」
...その真理から出立(しゅったつ)して、都会的生活を送る凡(すべ)ての男女(なんにょ)は、両性間の引力(アットラクション)に於(おい)て、悉く随縁臨機に、測りがたき変化を受けつつあるとの結論に到着した...
夏目漱石 「それから」
...臨機に湧(わ)いて来るのが本当だと思っていた...
夏目漱石 「それから」
...また臨機に自分を相手なりに順応させて行く巧者(こうしゃ)も心得ていた...
夏目漱石 「明暗」
...臨機に病人を扶けてゆく積極性をかくわけでしょう...
宮本百合子 「生きるための協力者」
...臨機に用いたのであろうが...
吉川英治 「三国志」
...そのほかの手勢は臨機に我輩のさしずを待て...
吉川英治 「三国志」
...知れぬ限りは微行(びこう)して、臨機に、さり気なく通りぬけようぞ」西山へ退隠後、城下へ来たのは、わずかこれが二度目ぐらいなものであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...臨機に自由にありのままな心をもって臨むに如(し)かずです」角兵衛は(尤もな意見)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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