...いやはや、とんだ時が、満願(まんがん)の夜に当ったものでございます...
芥川龍之介 「運」
...「いやはや、どういたしまして...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...私は直ぐもうこの厭な物から逃れさせて頂けませんでせうか?」「いやはやどうも...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...――いやはや忙しいことだ...
種田山頭火 「行乞記」
...『いやはや馬鹿げきった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...いやはや、思いだしてもゾッとする! うちの親父(おやじ)は、あなたのお祖父(じい)さんやお父さんの農奴だった...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...愚にもつかない屁(へ)理屈――いやはや...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...「あるとも、この犬が三匹いると、百獣の王なる獅子、あちらではライオンという、その獅子と取組むそうだよ、犬が二匹で大熊を退治るそうだ、まず犬のうちでいちばん強いのはこれだろう」「どうして、どこから連れて来たんだ」「これは泉州堺から売りに来たのだ、毛唐が黒船に載せて大切につれて来たのを、今度、国へ帰るので、もてあまし、引取り手を探した揚句が、ここの女王様のお気に入り、早速引取ることになったのだが、この通り可愛ゆい奴だが、いやはや、世話をする段になると並大抵じゃないぞ」「そうかなあ――一番、責めてみてくれべえ、デン公、こっちへ来い」米友が先に立って、走り試みると、豪犬が勇躍してそれに相従う...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐れ入ったものでげす」いやはや...
中里介山 「大菩薩峠」
...その時受けたのが此(この)疵――、尤(もっと)もこれだけ斬られると一緒に、拙者の刀は相手の肩口から乳の下へかけて、袈裟(けさ)掛けに斬り下げたから、この勝負は拙者の勝ちで、疵を受け乍らも、見事に相手を討ち果して退散したものだ、いやはや、若い時の事は、思い出しても冷汗が流れる――」と言うのを聴いて、若い按摩はサッと顔色をかえました...
野村胡堂 「禁断の死針」
...「いやはや、話にもならぬて、――親分が花火玉と鑑定したさうだが、全くそれに相違あるまい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お呼びすて願います」「いやはや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……あたしたちなら、ひとの親切を感じたら、どうしても嫌(きら)いでないかぎり、我慢して食べるようなことだってしますわね」老人は、重々(おもおも)しく首を振って、「いやはや、こやつでは、とてもそういう都合にはゆきますまいて……...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そこにゐるのはバサウリュークだ! いやはや! なんといふ醜顔(つら)ぢやらう! 髪の毛はごはごはして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「こいつらが、おれののっかってた木をひっこぬかなかったのは、いやはや、もっけのさいわいというもんだ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...「いやはや、腹の立つことだらけだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...『いやはや...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――「いやはや皆さん...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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