...紫の臥榻(ぐわたふ)の上に横はつて居た...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...江東梅園も臥龍梅(ぐわりゆうばい)と一しよに滅びてしまつてゐるであらう...
芥川龍之介 「本所両国」
...左右に臥(ふせ)らして...
有島武郎 「小さき者へ」
...われをして容易(たやす)く臥床(ふしど)に上ることを得ざらしめしなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其後も矢張その会堂に起臥(おきふし)して...
石川啄木 「赤痢」
...下廻で宿屋に往けないので小屋に寝臥(ねおき)していた石川はその女と関係して夫婦約束までした...
田中貢太郎 「唖娘」
...信一と姉の光子は雛段の前に臥そべりながら...
谷崎潤一郎 「少年」
...宮廷内の従僕らに命じて市民に正しい臥床(がしょう)を見さした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...臥雲震致(がうんしんち)が十四歳のとき発明した紡績機械の雛形(ひながた)を見たりして...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はその脇(わき)に横臥するようにして声をかけた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...臥榻(がとう)を据えてその上に臥(ね)そべり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...夜前の雇婆さんの話によると老人は身体の工合が悪くて臥ている筈である...
松本泰 「日蔭の街」
...病に臥したらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...羽根蒲団の中に仰臥しながら全身に戦慄を感じたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...栄(さか)うる者は自ら安々(あんあん)辱(はずかし)めらるる者は定めて碌々(ろくろく)南陽に隠君(いんくん)有り高眠臥(ふ)して足らずと...
吉川英治 「三国志」
...臥龍(がりょう)先生の謡でがす」と...
吉川英治 「三国志」
...上から蓑(みの)をかぶッて打臥している様子なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...臥(が)もろもろの苦悩をうく苦悩休(や)む時なきが故に常に好める飲食(おんじき)衣服(えふく)を得るも欲執の念を生ぜず一心ただ安く生産(しょうさん)せんことを思う「くたびれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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