...彼は村田清風の手書に係る、司馬温公の「吾れ人に過ぎるもの無し、但(た)だ平生の為す所、未(いま)だ嘗(かつ)て人に対して言うべからざるもの有らざるのみ」の語を守袋に入れ、常住坐臥、その膚を離さざりしという...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ねえ」花井夫人は仰向けに臥したまま...
外村繁 「落日の光景」
...『将軍酔臥未全醒』...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...月丸の臥床の端――綱手の蒲団の近くでした...
直木三十五 「南国太平記」
...其一に曰く「一臥茅堂篠水陰...
永井荷風 「上野」
...横臥終日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...息をこらして突臥(つっぷ)してしまったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは自分が心がけている臥竜梅の大木の下を...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日中忙しい用事がたくさんあって、それらが一応巧く片附いて、草臥れはしたが、気持よく草臥れたという日には、たいていの人が、夜は「じゃあ、おれはもう寝るぞ」といって床にはいる...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...足が草臥(くたび)れてやりきれませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...店の支配をいたしてをります」四十七八の少し草臥(くたび)れた男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臥すや野山の當もなき身に高言吐ちらして飛び出せば...
一葉 「暗夜」
...佐多稲子女史も起臥されてゐたらしく...
正岡容 「浅草燈籠」
...しかるに茶山は病臥してゐて果さなかつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...羽根蒲団の中に仰臥しながら全身に戦慄を感じたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もはや包むに包みきれずたちまちそこへ泣き臥(ふ)して...
山田美妙 「武蔵野」
...秋の野の臥(ふ)す猪(ゐ)の床(とこ)の萩(はぎ)の花とも...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...困(コン)シテ荊襄(ケイジョウ)ヲ守ルスデニ数年眼前空(ムナ)シク旧山川ニ対ス蛟龍(コウリョウ)豈(アニ)コレ池中ノ物ナランヤ臥(フ)シテ風雷(フウライ)ヲ聴キ飛ンデ天ニ上ル「……?」劉表の鬢髪(びんぱつ)はふるえを見せていた...
吉川英治 「三国志」
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