...最後のペテルスブルグ生活は到着早々病臥(びょうが)して碌々見物もしなかったらしいが...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...「最(も)う臥(ふ)せりますからお床(とこ)を伸べましょうか...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...浮世離れし茅店に川臥して...
大町桂月 「房州紀行」
...その人はベッドにうち臥して...
高見順 「如何なる星の下に」
...その上肋膜(ろくまく)を病んで以来しばしば病臥(びようが)を余儀なくされ...
高村光太郎 「智恵子抄」
...「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」から「ヌク飯」や「菓子パン」や「マグロノサシミ」やいろいろの...
寺田寅彦 「備忘録」
...「あれで臥(ね)つきでもしたらどうするだか...
徳田秋声 「足迹」
...臥竜梅(がりゅうばい)のうつろの中が目的であること申すまでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...み侍み経を艶に読む夜などをかしかりける一人臥しかな源氏の紫の上などを思つて読まれたものではなからうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...近来はほとんど説弁にも草臥(くたびれ)たれども...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...待草臥(まちくたび)れて...
二葉亭四迷 「平凡」
...九月には茶山の詩中に臥蓐(ぐわじよく)の語がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...うるさきは男女皆湯壺の周囲に臥して...
森鴎外 「みちの記」
...ああやって臨終も間近く仰臥昏睡している人々を見ていると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...父が胃潰瘍で新潟の妾宅に永らく臥っていた頃...
矢田津世子 「父」
...爾は臥所(ふしど)へ這入って...
横光利一 「日輪」
...一行はそこに起(お)き臥(ふ)ししていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その身一つは、寺に宿り、野に臥し、時には知己の清浄を恵まれ、なければ喰べずにいても、そう痛痒(つうよう)には感じない...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索