...われはかの木づくりの十字架の下に臥したり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其後も矢張その會堂に起臥して...
石川啄木 「赤痢」
...――雨(あめ)しきりに降(ふり)て臥(ね)る上(うへ)よりもり...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...思ひ/\に足を出す、臥轉ぶ、寢入るもありしが、朝飯出づると共に、齊しく起上り、朝飯終りて、裸男一場の演説を爲して、首尾よく茲に解散せり...
大町桂月 「川越夜行記」
...臥して青草(せいそう)を握り...
関寛 「関牧塲創業記事」
...寝台の上に仰臥(ぎょうが)したままいくら呼んでも揺っても眠っていた...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...そこで一緒に十一娘の室へ帰って同じ榻(ねだい)に起臥して心ゆくばかり話しあった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...すっかり草臥(くたび)れてしまって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...半日の行楽にやや草臥(くたび)れた足を曳(ひ)きずりながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...折よく典竜老師が臥竜梅(がりゅうばい)の下で箒(ほうき)を使っていたのを見かけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは自分が心がけている臥竜梅の大木の下を...
中里介山 「大菩薩峠」
...おいよさんは時々朝から臥せることがある...
長塚節 「隣室の客」
...冬の夜の深(ふ)けては氷の上に臥(ね)るより耐えられぬかも知れぬ...
広津柳浪 「今戸心中」
...殊(こと)に病の牀にうち臥してこのかた...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この下地窓の展望は先づ横臥しながら見てゐなければ...
室生犀星 「帆の世界」
...錦霜軒の前の臥龍梅(がりょうばい)には...
吉川英治 「江戸三国志」
...「何じゃ」と横臥した重蔵は...
吉川英治 「剣難女難」
...地圖で見れば其處より四五里の距離に在るらしい三河新城町につて其處の實家に病臥してゐるK――君を見舞ひ...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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