...臘梅(ろうばい)...
芥川龍之介 「追憶」
...僕はそれらの木の中でも特に一本の臘梅を愛した...
芥川龍之介 「追憶」
...わが裏庭の垣のほとりに一株の臘梅(らふばい)あり...
芥川龍之介 「臘梅」
...今はただひと株の臘梅のみぞ十六世(せ)の孫には伝はりたりける...
芥川龍之介 「臘梅」
...臘梅(らふばい)や雪うち透(す)かす枝の丈(たけ)(大正十四年五月)...
芥川龍之介 「臘梅」
...今朝は臘梅(ろうばい)の花が萎(しぼ)んでいるのに心づいて...
谷崎潤一郎 「鍵」
...離れの袖垣(そでがき)の臘梅(ろうばい)の黄色い絹糸をくくったような花も...
徳田秋声 「縮図」
...枝ぶりのいい臘梅(ろうばい)の葉が今年ももう黄色く蝕(むしば)んで来た...
徳田秋声 「爛」
...それ臘梅(ろうばい)の雪中にその蕾(はいらい)を破るは一陽来復を報ぜんがためなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その前には透(す)き徹(とお)るような臘梅(ろうばい)が活(い)けてあったのだそうだ...
夏目漱石 「永日小品」
...蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな暖かや蕊に臘ぬる造り花臘梅や雪うち透かす枝のたけ「蝶の舌」の句は...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
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