...剳青(ほりもの)のある臂(ひぢ)を延べて...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...そこにあるものを猿臂(えんぴ)を延ばして引き寄せてせわしく一まとめにして床の間に移すと...
有島武郎 「或る女」
...ぐずぐずいうか」船長ノルマンは猿臂(えんぴ)をのばして...
海野十三 「火薬船」
...悪者に右の臂(て)を傷つけられたものですから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...アーンチロコス石投げてはげしく彼の臂打てば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...臂から下の無い腕では...
直木三十五 「南国太平記」
...二人の行く前後に諸国の武芸者が肩臂(かたひじ)を怒らして続々と登って参ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...卓子に臂(ひじ)をついて俯向(うつむ)いていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子鉄の右の臂(ひじ)であばらへあてられたんです」「子鉄も子鉄だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...わづらつた左の肋膜がまだ疼(いた)むので右に臂枕をした...
平出修 「二黒の巳」
...漢語まじりの難解文を作り臂(ひぢ)を振つて威張りし愚人も...
山路愛山 「明治文学史」
...ここらで観念してしまえッ」「洒落(しゃれ)たことをッ」「何ッ」と笊組の町奴荒神の十左衛門と臂の久八が...
吉川英治 「剣難女難」
...関羽は左の臂(ひじ)を曲げてこれを受けた...
吉川英治 「三国志」
...片臂を委(まか)せたまま...
吉川英治 「三国志」
...臂(ひじ)の骨を鋭利な刃ものでガリガリ削るのであった...
吉川英治 「三国志」
...通臂猿(つうびえん)という妙なアダ名があり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...猿臂(えんぴ)のばしにふりつけてきた岩砕(がんさい)の太刀(たち)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...逃しはせぬぞ』と云いつつ突然ぐいと猿臂(えんび)を伸ばしてルパンの襟頸(えりくび)を掴んだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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