...その軟(やはらか)き兩臂は俄に我頸(うなじ)を卷きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ぐつと臂を張つたやうに斜(しや)に構へた太い本枝の骨組の勁さ...
薄田泣菫 「独楽園」
...帳場には母のために美しい臂掛椅子が一脚買ってあった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...臂の痛みも、己の技量も――総ての考慮を、判断を失っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...いきなり猿臂(えんぴ)をのばしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...死んだ者のようにヴォルテール時代の臂掛(ひじか)け椅子に腰を落とした...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...買った、買った、買った、そら買った!(観客を市民に見立て、叫ぶ)今出たばかりの三州屋早刷り瓦版!(チョットろのあがきを小さくして立停った風になり)版でおこした墨がまだ乾き上がっていねえと言うしろものだ! 一枚三文、二枚で五文! 所は常陸の国、空っ風でおなじみの筑波の山は天狗党の一揆が大変じゃ大変じゃ! これぞ、早耳早学問、今出来たてのホヤホヤという瓦版が一枚三文とは安過ぎる! さ、買った、残りは僅か五十枚、売り切れてから買うんだったと出ベソを噛んでも追付かねえぜ! 三州屋の瓦版、これを知らなきゃ江戸っ児末代までの恥だっ! (また走り出す)リャリャリャ、さあ買った、買った、買ったっ! 天狗だ、天狗だ、天狗だっ! 水戸の天狗があばれ出したっ! いよいよ御若年寄田沼玄蕃の殿様が天狗征伐にお乗り出しだ!(手ぶり身振り)そうもそも、水戸の天狗と言ッぱ、天狗なり! 眼はランランとして鼻高く、色あくまで赤く、八面六臂(ピ)、声破れ鐘の如くウォーッと、アハハ、いや全くだ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...臂(ひじ)をずっと伸ばして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...黒の半臂(はっぴ)を一様にその上に着て...
柳田国男 「雪国の春」
...晩来上岸把臂歩...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...右の臂(ひじ)を根元から斬り落したにすぎなかった...
吉川英治 「三国志」
...関羽はようやく臂(ひじ)の矢瘡も癒えてくると共に...
吉川英治 「三国志」
...徐晃」関羽が左の臂(ひじ)の矢瘡(やきず)は...
吉川英治 「三国志」
...猿臂(えんぴ)をのばして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...猿臂(えんぴ)のばしにふりつけてきた岩砕(がんさい)の太刀(たち)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...マホガニーの木で作られた円い古いテーブルであった――の下から一本の手が臂(ひじ)のあたりまでぬうと出て来た...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それをしっかり臂(ひじ)にくくりつけて...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...逃しはせぬぞ』と云いつつ突然ぐいと猿臂(えんび)を伸ばしてルパンの襟頸(えりくび)を掴んだ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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