...或は三面六臂(さんめんろつぴ)の鬼の形が...
芥川龍之介 「地獄変」
...ワシントンの幽霊が亜米利加独立軍の幽霊と一しよに大西洋を横断して祖国の出征軍に一臂(いつぴ)の労を貸しに行(ゆ)くと云ふ小説がある...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...一臂(いっぴ)の力にも恐らくなってはやらないだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...小母さんの臂(うで)がちょいちょい写る...
鈴木三重吉 「千鳥」
...そう叫ぶのと、義観が「馬鹿っ」と、叫んだのと、百城が、抜討ちに、義観へ斬りつけたのと、そうして、小太郎が、下から、戒刀で、月丸の臂を、打ったのと、同時であった...
直木三十五 「南国太平記」
...ジタバタしたって仕方がねえ」船頭は猿臂(えんぴ)を伸べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...怪我は両臂(りょうひじ)を傷めたので骨には障(さわ)らなかったが痛(いたみ)が久しく息(や)まなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...婆あさんの臂を攫んだ...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...臂(ひじ)を曲げて寝ころぶと...
柳田国男 「雪国の春」
...ここらで観念してしまえッ」「洒落(しゃれ)たことをッ」「何ッ」と笊組の町奴荒神の十左衛門と臂の久八が...
吉川英治 「剣難女難」
...笊組の臂の久八をはじめ...
吉川英治 「剣難女難」
...彼の臂を引っ張ッたまま席へつれてきた...
吉川英治 「三国志」
...魏延の右の臂(ひじ)にあたった...
吉川英治 「三国志」
...神臂(しんぴ)将軍と呼び...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金大堅(きんたいけん)――異名を“玉臂匠(ぎょくひしょう)”という男がいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...玉臂匠(ぎょくひしょう)の金大堅」「みな一芸の者ですな」「む...
吉川英治 「新・水滸伝」
...鉄臂膊(てっぴはく)(蔡福)はそのお一人とうけたまわる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...臂(ひじ)と臂とをすれすれに...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??