...われは把(と)られたる臂を引き放さんとすまひつゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...臂(ひじ)を把(と)って深く語るの機会を多く持たなかったから...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...樵人は臂(ひじ)を張り肩を怒らして四辺(あたり)を見まわした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...お島の手は傍にあった折鞄を浚(さら)っていくために臂(ひじ)まで這出(はいだ)して来た...
徳田秋声 「あらくれ」
......
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...誰かあっしどもの仲間にでも運んでやってたんで」いいながらツツーと猿臂(えんぴ)を伸ばしてちぢかまっている次郎吉の首根っ子をあわや掴まえようとした...
正岡容 「小説 圓朝」
...右から左(ひだり)の酒に取られた」この狂歌は通臂の意を詠んだのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...八面六臂的欠乏で困ります...
宮本百合子 「裏毛皮は無し」
...両手で八の臂を攫まへて放さない...
森鴎外 「金貨」
...キヌの上にさらに半臂(はっぴ)を着る」と...
柳田国男 「雪国の春」
...蒋幹と臂(ひじ)を組んで...
吉川英治 「三国志」
...わが片臂(かたひじ)を落されたようなここちがする」彼は...
吉川英治 「三国志」
...その代々木流(よよぎりゅう)の臂力(ひりょく)をためさぬことも...
吉川英治 「神州天馬侠」
...金大堅(きんたいけん)――異名を“玉臂匠(ぎょくひしょう)”という男がいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...催促がなくっても殺してやる」伸びた猿臂(えんぴ)――ムズと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...何ものかが私の臂(ひじ)をとらえたのを明らかに感じた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...臂(ひじ)を拡げ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...朋党を構えて指臂(しひ)を焚剥(ふんぱく)せしめ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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