...兩臂(りやうひぢ)を振りて歌へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...奈良唐招提寺金堂ニ安置シ奉ル千手観音立像ガ四十臂ヲ有シ給フ事実ヲ指摘セラレタリ...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...願はくは一臂(いっぴ)の力をかされよといふ...
大町桂月 「秋の筑波山」
...団茶はこれをあぶって嬰児(えいじ)の臂(ひじ)のごとく柔らかにし...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...汪は刀で黄な衣服を着た者の臂(ひじ)を截(き)った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「汪士秀」
...お島の手は傍にあった折鞄を浚(さら)っていくために臂(ひじ)まで這出(はいだ)して来た...
徳田秋声 「あらくれ」
...猿臂(えんぴ)を伸してわたくしの肩を押えた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ジタバタしたって仕方がねえ」船頭は猿臂(えんぴ)を伸べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり猿臂(えんぴ)をのばしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...頼みもせぬに「一臂(び)の力を仮してやろう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...欲一把臂吐其胸臆...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「こら」と言って船頭は臂(ひじ)を差し伸ばしたが...
森鴎外 「山椒大夫」
...臂(ひじ)からは総がぶらぶら垂れている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己はレオネルロと臂を組み合せて鏡の広間に立つてゐた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...厚く襲(かさ)ねた座布団の上から臂を伸ばした忠之は...
夢野久作 「名君忠之」
...続いて臂の久八へ向って来たので...
吉川英治 「剣難女難」
...猿臂(えんぴ)伸ばしにピューッと新九郎の足許を地摺りにすくった...
吉川英治 「剣難女難」
...臂(ひじ)の治療に手を尽していた...
吉川英治 「三国志」
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