...肥(ふと)った臀(しり)を...
泉鏡花 「瓜の涙」
...無理やりにお臀(しり)に刺された睡眠解下剤(すいみんかいげざい)の注射のあとがまだ痛むので...
海野十三 「大使館の始末機関」
...十数人の女の臀部を斬ったのと...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...仔馬一頭は熊害(ゆうがい)にて臀部に裂傷あるを見たり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...真っ直ぐな背筋と腰と臀の線...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...二つの死骸が裸にされた臀を土間へ列べて倒れている様子を...
谷崎潤一郎 「少年」
...お久は臀(しり)の下に布団を三枚も入れながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...風呂へ這入ると臀(しり)が落ち着いちまうんでね」「どうせお泊まりやすのんやろ?」「さあ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...おまけに臀(しり)の端(はた)へ砂を着けたまゝ歩き廻るので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...張りきってる臀や...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...彼女のどっしりと落付いたお臀に対して...
豊島与志雄 「理想の女」
...但し面部と臀部のみ鮮かなる紅色(桃色に近し)を呈す...
中島敦 「河馬」
...一杯に糞のついた臀でも構はずに持ちあげる...
長塚節 「佐渡が島」
...おとつゝあ餘計(よけい)仕(し)やう無(な)くなつちやつたんだんべえ」臀(しり)へ釘(くぎ)を(さ)して臺(だい)に乘(の)つて居(ゐ)る手(て)ランプの油煙(ゆえん)がそつちへこつちへ靡(なび)く光(ひかり)の下(もと)に茶碗(ちやわん)を箸(はし)で叩(たゝ)きながら又(また)わあつと騷(さわ)ぎ出(だ)した...
長塚節 「土」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...腹も背も臀(しり)も皆痛む...
正岡子規 「煩悶」
...先づ臀のを解き膿(うみ)を拭(ぬぐ)ふ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...白い内股(うちまた)が臀(しり)のほうまであらわに見え...
山本周五郎 「青べか物語」
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