...帆村さんのお臀(しり)でしたわ...
海野十三 「赤外線男」
...女の臀を切ったのであった...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...それが発覚する度毎にお家さんが臀拭(しりぬぐ)いさせられていたのを...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お久は臀(しり)の下に布団を三枚も入れながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...長火鉢の前に妻たるものが大きな臀を据えてる情景が...
豊島与志雄 「聖女人像」
...其処へどっかと臀をついた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...しかも胸が開き臀(しり)が大きく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...歩くに連れて臀が動く其度にがらり/\と鳴るのである...
長塚節 「開業醫」
...つちふまずを斜めに貫いて臀部よりもこの方が重傷だつた...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...右の手では鞭を打つやうに「ハツシ! ハツシ」と云ひながら臀を叩いて駈けてゐた...
牧野信一 「鞭撻」
...臀(しり)を掩(おお)ひて足に繋(つな)ぎたる者一つ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...腰と臀(いさらい)を最上饌とし切って十の金銀器に盛るとありて...
南方熊楠 「十二支考」
...それがお臀にあたっていたら...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...乳首や臀(しり)にまでどっしりと重たい黄金の棒をぶら下げる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...白い内股(うちまた)が臀(しり)のほうまであらわに見え...
山本周五郎 「青べか物語」
...肉のもりあがった豊かな臀部(でんぶ)など...
山本周五郎 「青べか物語」
...西洋人には珍らしい餅肌の、雪のように白い背部から両腕、臀部にかけて、奇妙に歪んだ恰好の薔薇と、百合と、雲と、星とをベタ一面に入乱れて刺青(いれずみ)してあった...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...時に臀肉(でんにく)の爛壊(らんえ)することがあっても...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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