...女達が朱塗の膳に戴せて酒肴を運んで来た...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...」大膳はかう言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...主膳はその時火付盗賊改め方をしていたのであった...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...婢が膳をさげて往くと...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...三度三度の膳に向う時...
徳田秋声 「新世帯」
...時代のコピーを最もよく御膳立てして呉れるものが...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...この体(てい)を見て神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...それと気がついて主膳が土蔵の方を見やると...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十五根岸に引移った神尾主膳と...
中里介山 「大菩薩峠」
...興をさましたとか、浅ましく感じたということは、主膳に於て、そこで、うんざりして抛棄(ほうき)するという意味にはならない...
中里介山 「大菩薩峠」
...一台の膳部に二人前がものは並べてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十二其晩膳を下げに来るかと心待に待っていたら...
二葉亭四迷 「平凡」
...篠崎彦助は阿賀妻との間に挾(はさ)まっている膳を傍らに押しやって...
本庄陸男 「石狩川」
...火鉢には燗鍋をかけ、膳は二つ、角樽は一升入りであった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ここの膳には、いつまで、人が坐らぬと思うたら、大判事章房(あきふさ)が、いつのまにやら見えぬではないか」と、いぶかり出した...
吉川英治 「私本太平記」
...膳所(ぜぜ)の城にある徳川方(とくがわがた)の武士がきたかと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...片山内膳(ないぜん)などの騎兵隊七十名を...
吉川英治 「新書太閤記」
...膳を供えて祠(まつ)ることも忘れなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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