...小池さんが膳を台所へ下げに行き...
谷崎潤一郎 「鍵」
...熊谷大膳は嵯峨の二尊院に隠れていたところへ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...膳を置いてゆきがけに体(からだ)を半分襖に隠すようにして「おすまは女の児の一人ある年寄りのところに嫁(かたづ)いています……」老母さんの癖で言葉尻を消すようにただそれだけいって...
近松秋江 「うつり香」
...本人の神尾主膳はその人を知っているかも知れないけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...「それはかえってお為めになりませぬ」兵馬は主膳の手を押えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いたずらをするつもりでも、からかってやるつもりでもなく、主膳としては、そのハミ出した肉の一片が、硬いか、やわらかいかを試みてみなければ、この食指が承知しないような慾求に駆られたものですから、全く本能的に、指先がそこへ触れたか、触れないか、自分でさえもわからなかった時に、低能娘がその点は存外鋭敏で、「あら、いやだ」と言われて、はじめて主膳としても、何だ大人げない、という気になったのですが、自分を見上げてながし目に睨んだ低能娘の眼を見て驚きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本ノ富デアリマス」赤髯が主膳の苦りきるのとは打って変って...
中里介山 「大菩薩峠」
...大弐様の書き残した本などを読むものが殖えてきましたよ」九十八神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...阿武隈大膳正にとっては...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...斯様な青二歳に何が判るかマア此方で御膳立てをしてやるから...
羽志主水 「越後獅子」
...年越肴(としこしざかな)・煤取祝(すすとりいわい)の膳には...
柳田國男 「食料名彙」
...食膳は味噌汁と飯のほかに...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...「父上さまがお呼びなされます」とか「ご膳(ぜん)でございます」とか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...食膳をざっと片づけ...
山本周五郎 「花も刀も」
...すぐに膳部がはこばれた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――かなり沈黙のあいだが長かったので、典膳のむねは早、七歳の童子のように、そのあいだおどおどしていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...鍋物が膳(ぜん)代りに囲(かこ)まれて...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...神子上典膳(みこがみてんぜん)と称(い)っていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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