...頭取はそこらに蝦蟇(かへる)のやうに蹲踞(つくば)つてゐる人達を掻き分けるやうにして前へ膝行(にじ)り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...無刀のままで居間の入口から膝行して世子の側へ進んで用談をするのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それは耳寄りでございますねえ」権六は主膳の近くへ膝行(にじ)り寄る...
中里介山 「大菩薩峠」
...必ず匍匐膝行(ほふくしっこう)して過ぎなければならないのである...
中島敦 「南島譚」
...せめて線香でも上げさして下さい」「ならねえ」膝行(ゐざ)り寄る喜兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...和助さん」お舟は膝行(ゐざり)寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の方へ膝行(いざ)り寄るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...欄干(らんかん)の方へよちよち膝行(いざ)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は膝行(ゐざり)寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...膝行(いざ)り寄って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...その中の一人が押し出されるように膝行(しっこう)して進んで来た...
本庄陸男 「石狩川」
...源氏もその横へ何かを書きすさんでいる時に明石は膝行(いざ)り出た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...膝行袴(たっつけ)の旅の主従も...
吉川英治 「私本太平記」
...膝行袴(たっつけ)などボロボロである...
吉川英治 「私本太平記」
...よごれきった膝行袴(たっつけ)を穿(は)き...
吉川英治 「神州天馬侠」
...着(き)るがよい」裾(すそ)のみじかい着物と膝行袴(たっつけ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...黄革(きがわ)の膝行袴(たっつけ)ばきに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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