...頭取はそこらに蝦蟇(かへる)のやうに蹲踞(つくば)つてゐる人達を掻き分けるやうにして前へ膝行(にじ)り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...以前は家老でさえも膝行して盃を賜わるという風であったのを...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...幸内の寝ている枕許へ膝行(いざ)り寄って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...膝行頓首(しっこうとんしゅ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...また膝行頓首して...
中里介山 「大菩薩峠」
...そつと膝行(ゐざり)寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」お倉は平次の方に膝行(いざ)り寄って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の方へ膝行(いざ)り寄るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...床の傍に膝行(ゐざ)り寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――娘の無念を晴らし度い」膝行(ゐざり)寄つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――娘の無念を晴らしたい」膝行(いざり)寄ったのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は死骸の枕許に膝行(ゐざ)り寄りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...音次郎さん」膝行(ゐざ)り寄つたお京は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄といへるは静に膝行(いざり)寄りてさしのぞくに...
樋口一葉 「うつせみ」
...どうした前生の因縁からこんなに道にはずれた思いが心に染(し)みついた私だろう」泣く泣く病床へ衛門督は膝行(いざ)り入るのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山着の筒袖に膝行袴(たっつけ)を穿(は)き...
吉川英治 「私本太平記」
...目立たぬ色の膝行袴(たっつけ)をりりしくうがち...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...膝行袴(たっつけ)はそのままで見苦しくない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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