...三百の諸侯を膝行(しっこう)せしめ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...虎之助の前に膝行(にじ)り出でて言葉を卑(ひく)うして申し入れると...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸中の騷ぎにならずには濟むまい」「へエ――」笹野新三郎は自分も膝行(ゐざ)り寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...せめて線香でも上げさして下さい」「ならねえ」膝行(いざ)り寄る喜兵衛は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は膝行(いざ)り寄るように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の傍に膝行(いざ)り寄って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――娘の無念を晴らし度い」膝行(ゐざり)寄つたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄といへるは靜に膝行(ゐざり)寄りてさしのぞくに...
樋口一葉 「うつせみ」
...それを桜場に塗りつけようなんていうのはひどいじゃないか」五造は血相かえて膝行(にじり)だし...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...火鉢の側(そば)へ膝行(いざ)り寄って火を直しながら...
二葉亭四迷 「平凡」
...「で……では……先生次郎吉は……何とか……何とかあの助かりますので」膝行(いざ)り寄るようにして義兄玄正が訊ねた...
正岡容 「小説 圓朝」
...歎息(たんそく)を洩(も)らしながら座敷の端のほうへ膝行(いざっ)てくる御息所の様子には艶(えん)な品のよさがあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...官舎から出て来た膝行袴(たっつけ)ばきの犬役人や犬仲間(いぬちゅうげん)が...
吉川英治 「大岡越前」
...膝行袴(たっつけ)の旅の主従も...
吉川英治 「私本太平記」
...膝行袴(たっつけばかま)に筒袖(つつそで)の布子(ぬのこ)一枚...
吉川英治 「神州天馬侠」
...浮織琥珀(うきおりこはく)の膝行袴(たっつけ)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...鎖膝行袴(くさりたっつけ)から火を出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...膝行袴(たっつけ)はそのままで見苦しくない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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