...それよりも僕を驚かしたのは膃肭獣(をつとせい)供養塔と云ふものの立つてゐたことである...
芥川龍之介 「本所両国」
...膃肭臍と女医者、大層な違(ちがひ)ぢや、矢張(やつぱ)り邸(やしき)にゐるお蔭だと男爵は思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...膃肭臍(おっとせい)がひなたぼっこをしているところへ密猟船が向ったような者だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...銀座を散歩なされる夫人や令嬢の外套についている膃肭獣の毛皮は...
久生十蘭 「海豹島」
...二歳ほどの膃肭獣の牝で...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は眼をさまし...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣はきょとんと狭山の顔を眺めていたが...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は煖炉のそばで毛布の中から顔だけ出し...
久生十蘭 「海豹島」
...自分の寝台のほうへ這って行って膃肭獣をひきだすと...
久生十蘭 「海豹島」
...海象や膃肭獣の骨があるばかりで...
久生十蘭 「海豹島」
...みな膃肭獣に変形されてしまうのではなかろうかという考えが...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣をひっとらえて...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は嫋やかな背を見せて丸くなって眠っている...
久生十蘭 「海豹島」
...薄暗いランプの下に膃肭獣が長くなり...
久生十蘭 「海豹島」
...膃肭獣は苦しそうに呻きながら...
久生十蘭 「海豹島」
...けっきょく膃肭獣の中へかくすことを思いつき...
久生十蘭 「海豹島」
...これもあまり柄のよくない「膃肭獣(オットセイ)の曲芸」がすでに先着していて...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...膃肭獣(オットセイ)の口髯に初恋の人の俤(おもかげ)あり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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