...腺病質(せんびやうしつ)らしい細おもてである...
芥川龍之介 「野人生計事」
...達也様は腺病質で皮膚が青白く滑(すべ)っこい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...」笹村は腺病質(せんびょうしつ)の細いその頚筋(くびすじ)を気にした...
徳田秋声 「黴」
...ただ白っぽい髪の毛をした腺病質の連中に限るのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...頬の蒼白さは腺病質らしいが...
豊島与志雄 「自由人」
...然し痩せた腺病質な体躯...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...腺病質な痩せた蒼白い男だった...
豊島与志雄 「必要以上のもの」
...腺病質の見本見たいな子でしたから...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...腺病質ででもあったのか...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...僕は五十二のマズルカを作った腺病質(せんびょうしつ)なピアニストにおいて独創性の新鮮な味覚を理解する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...どうも私の挙動が日増に女々しく腺病質の傾向が萌してゐるといふわけで...
牧野信一 「熱海線私語」
...色艶の悪い腺病質の体格だが...
牧野信一 「創作生活にて」
...体が腺病質なので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四十六七の、腺病質らしい、垢抜けのした、銀杏(いちょう)返しの女...
三好十郎 「好日」
...腺病質(せんびょうしつ)という体つきである...
吉川英治 「新書太閤記」
...腺病質な弱々しい骨ぐみからして...
吉川英治 「親鸞」
...腺病質(せんびょうしつ)な藍(あい)いろの花が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...その上いかにも腺病質らしい長い睫毛(まつげ)を持っていた...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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