...腹立たしいほどのあつけなさ...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...腹立たしいようないろんな感情がこんがらがって起ってくること……そんなふうに年玉についてのさまざまな出来事なり感興なりをいろいろと思い出してみているうちに...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...みなさん私のロココ料理をたべて、私の腕前をほめてくれて、私はわびしいやら、腹立たしいやら、泣きたい気持なのだけれど、それでも、努めて、嬉しそうな顔をして見せて、やがて私も御相伴(ごしょうばん)して一緒にごはんを食べたのであるが、今井田さんの奥さんの、しつこい無智なお世辞には、さすがにむかむかして、よし、もう嘘は、つくまいと屹(き)っとなって、「こんなお料理、ちっともおいしくございません...
太宰治 「女生徒」
...忽(たちま)ちがらりと変って汚い醜い腹立たしいものとなった...
田中貢太郎 「悪僧」
...馬齢者也!)何となく腹立たしい日なり...
種田山頭火 「一草庵日記」
...かうして生きてゐてどうなるのか、どうすればよいのか、今更のやうに、自分の無能無力が悲しかつた、腹立たしい...
種田山頭火 「其中日記」
...これがにがにがしければすべての「宗教」はやはりにがにがしく腹立たしいものでなければならない...
寺田寅彦 「柿の種」
...腹立たしいような心持で...
徳田秋声 「足迹」
...次のような腹立たしい矛盾を見る...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...腹立たしいやうな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...そして山田にとつて腹立たしいことには...
北條民雄 「道化芝居」
...私が又ここに送られて妹のわきに横わるまでまたと再びこの柩の影さえも見られないのだと思うと腹立たしい様な気持になって思いなげに土をかけて居る二人の男をにらんだ...
宮本百合子 「悲しめる心」
...腹立たしいようになった...
宮本百合子 「刻々」
...何て腹立たしい可笑しさでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それとも腹立たしいのかわからぬまま...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...恰(あたか)も良心の刺激その物のように腹立たしいものにかわって行く...
夢野久作 「鼻の表現」
...忽ち取り抑えられた自分が腹立たしいほどだった...
横光利一 「旅愁」
...『――ここへは他人が住むのだ』と思うと、左兵衛佐は堪(たま)らなくさびしい、腹立たしい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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