...腹立がましいことを言うなよ...
...彼女の腹立ちは俺が悪いんだ...
...相手の腹立を買いたくないから、気をつけるように...
...腹立が収まらないときは、スポーツで発散するといいよ...
...腹立を抑えるために深呼吸をすると効果的だと聞いたことがある...
...最後(さいご)にその二等(とう)と三等(とう)との區別(くべつ)さへも辨(わきま)へない愚鈍(ぐどん)な心(こころ)が腹立(はらだ)たしかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...彼は腹立紛れにQの態度と自分の態度とを比較して見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...腹立たしかったのであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...しッかりした人や思て感心してたのんがなお腹立つ...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...彼は腹立たしく思ったが...
豊島与志雄 「古井戸」
...彼らは私ごとき人間に平和な生活を邪魔されるのを腹立つかのように毎晩言語道断に荒れまわるのでゆうべから一きれの餅をいくつかに割って床のうえにほうっておくことにした...
中勘助 「島守」
...そうして腹立たしそうに後をつけ加えた...
夏目漱石 「明暗」
...少年達は腹立たしかつたが...
新美南吉 「登つていつた少年」
...むかっ腹立てろよ! あんたの好きに言ってもいいんだぜ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...余計なことをいってはいけない」「お腹立ちになるのは尤もですが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...腹立紛れに贋物を取ッて骨灰微塵(こっぱいみじん)と打砕き...
二葉亭四迷 「浮雲」
...眞箇(ほんと)か!』と兎(うさぎ)が腹立(はらだゝ)しげに云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...あんな記事は腹立たしいものだろうと信じます...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...下らなく腹立たしいが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いま、調べられたばかりなのであるから、その巡査の云い分が、しらばっくれているもののように感じられたので、腹の底では、腹立ちまぎれに、しつこく、なんとかお願いしますと繰り返した...
山之口貘 「野宿」
...ヨーロッパ主義に邁進している誰も彼もの友人の顔が腹立たしくさえなって来た...
横光利一 「旅愁」
...少し腹立たしげにうごいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心なきものに、からかわれたと知って、腹立ちまぎれに、そこらの物を、手当り次第に河底へほうりこみ、揚句(あげく)にそれを渡し舟に利用して、両岸の人数が一ツ所へ集まったのは、この夜、なぶり斬りに逢った万吉の悲劇と対比して、お話にならない、一場の笑劇...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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