...腹立がましいことを言うなよ...
...彼女の腹立ちは俺が悪いんだ...
...相手の腹立を買いたくないから、気をつけるように...
...腹立が収まらないときは、スポーツで発散するといいよ...
...腹立を抑えるために深呼吸をすると効果的だと聞いたことがある...
...友の腹立ちしことの我儘に過ぎざるを信じたりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...俺にとっていかにも腹立たしいものだった...
高見順 「いやな感じ」
...幾分腹立たしそうに朴訥(ぼくとつ)な言葉で話してくれた...
橘外男 「生不動」
...ますますこの男の両親の仕打が腹立たしくなった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...声出してやろ思て一所懸命になればなるほど、舌硬張(こわば)って動けしませんし、眼エあくことすら出来(でけ)しませんので、エエ、腹立つ、どないしてやろ思てる間アにまたいつやらうとうとしてしもて、……そいでも話声まだ長いこと聞えてて、その男の方の声が、おかしいことに綿貫でのうて夫の声に変ってしもてて、……こないなとこになんで夫いるねんやろ? 夫あないに光子さんと親しいのんか知らん!「姉ちゃん怒りやはりますやろか?」「なあに、園子かてその方が本望ですやろ」「そしたら三人仲好うして行きまひょなあ」と、――そんな工合(ぐあい)にポツリポツリ耳に這入(はい)ったのんが、今考えてもよう分れしませんねんけど、二人の間でほんまに話してたもんやのか、それとも夢の中ながら想像で事実補うてたのんか、……それがあのう、……こいだけやったらみんな自分の心の迷いで根エも葉アもない幻見たんや、そんな事実あろうはずないと打ち消してしまいますねんけど、その外にもまだ忘れることの出来ん場面覚えてますし、……それも初めは阿呆(あほ)らしい夢や思てましたのんが、薬さめて意識ハッキリして来るにつれて、外の夢だんだん消えてしまいますのんに、その場面だけかいって頭い焼き付いてて、疑がう余地ないようになって来ましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...スクルージの姪は腹立たしそうに云った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...馬鹿々々しいのか腹立しいのか分からなくなってしまう...
豊島与志雄 「金魚」
...腹立たしい不名誉なことだったから自らはっきり認めてはいなかったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...耳目にふれるところのものなにもかも私を腹立たしくする...
中勘助 「銀の匙」
...こいつは容易のことじゃ納まりが付きませんよ」「フーム」「腹立紛れに小僧をつかまえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の迂闊(うかつ)さが、腹立たしかった...
火野葦平 「花と龍」
...見せものになる腹立たしさ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...腹立たしい気分で思ひ出した...
北條民雄 「道化芝居」
...却つてそんな顔つきが僕に腹立しい忌々しい気持を起させた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...眞箇(ほんと)か!』と兎(うさぎ)が腹立(はらだゝ)しげに云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...然しまた腹立しきもの...
三木清 「歴史哲學」
...又腹立たしくなって来た...
横光利一 「南北」
...決して腹立て申すまじき事...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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