...恵印のそんな腹の底が呑みこめる訳もございませんから...
芥川龍之介 「竜」
...俺よりも小さな者に對して腹の底に輕蔑を感ずる心持から脱却する事が出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...」と腹の底から出るような...
泉鏡花 「縁結び」
...もともと腹の底にあるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――平中の腹の底には矢張(やはり)そう云う風な己惚(うぬぼ)れがあるので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...腹の底から棒のようなものがこみ上げて来た...
豊島与志雄 「蘇生」
...ある雄々しい本然(ほんぜん)の心が腹の底から声を出すのである...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...全く腹の底から救われるような心持になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その母の言葉を腹の底まで吸ひ込みながら...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...何うかすると突然腹の底から笑ひ出すのであつた...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...ぐぐうつと腹の底迄酒が沁みると...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...腹の底にはしっかりした信念を持っていそうな養子の方が...
水上滝太郎 「九月一日」
...腹の底から顫えが起って来た...
宮本百合子 「刻々」
...ふるえたタメ息を腹の底から吐き出した...
夢野久作 「戦場」
...同時に自分でも気障(きざ)に思われる微笑が腹の底からコミ上げて来た...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...さらに大嫌いの先輩に腹の底からの好意を示し...
夢野久作 「鼻の表現」
...そういうお腹の底には...
吉川英治 「私本太平記」
...やはり偉いっ』腹の底から呻(うめ)いて云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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